マクラーレン・オートモーティブは6月28日、「McLaren 600LT」を公開した。

  • 公道での走行も可能なサーキット指向の「McLaren 600LT」

同モデルは、過去20年を超える同社の歴史の中で、4番目にあたる「ロングテール」の名が冠されたマクラーレン。源流となった「McLaren F1 GTR ロングテール」は、近代モータースポーツ史上もっともピュアなレースカーの1つだった。その輝かしい名称を復活させたモデル「675LT」は、すべてのマクラーレンが体現する研ぎ澄まされたドライビング・プレジャーを純粋な形で実現していた。

今回発表されたモデルは、歴史ある「ロングテール(LT)」の精神と特性をすべて継承しながら、パワーの増大、軽量化、エアロダイナミクスの最適化など、「ロングテール」ストーリーの新たなチャプターを感じさせるアップデートを図っている。およそ4分の1の部品を変更することで、乾燥重量はこれまででもっとも軽い、わずか1,247kgとなった。

  • サーキット指向のダイナミクスと、ドライバーとマシンとの一体感の向上にこだわって開発された「Pirelli P ZeroTM Trofeo R」タイヤを採用

8リッターV8ツインターボ・エンジンにより生み出される最高出力は600PS、最大トルクは620Nm。乾燥重量でのパワーウェイトレシオは最小の2.08Kg/PS。新しいフロント・スプリッター、サイドシル、拡張されたディフューザーおよび固定式のリアウィングなどで構成された、他のスポーツシリーズより74mm長い新たなカーボンファイバー製ボディの採用により、軽量化とダウンフォースの増大も実現している。

  • 「McLaren P1」で初めて採用されたカーボンファイバー製レーシング・シートと軽量のアルカンターラによるトリムが広範囲にわたって使用されるインテリア

生産台数は厳密に限定されており、先代の「675LT」と同様、1台1台がサリー州ウォーキングのマクラーレン・プロダクション・センターにおいて手作業で製造される。7月12日の2018グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにおける一般公開に先駆け、6月28日よりマクラーレン正規販売店にて注文可能となっている。