ANAホールディングスと角川ドワンゴ学園 N高等学校は、ANAが提供する遠隔操作ロボット「ANA AVATAR(Beam Pro)」を活用した「遠隔操作ロボ 通学コース」のトライアル授業を7月4日~13日の平日8日間、N高・横浜キャンパスにて実施する。

  • 遠隔操作ロボット「ANA AVATAR(Beam Pro)」を活用した「遠隔操作ロボ 通学コース」のトライアル授業をN高・横浜キャンパスにて実施

    遠隔操作ロボット「ANA AVATAR(Beam Pro)」を活用した「遠隔操作ロボ 通学コース」のトライアル授業をN高・横浜キャンパスにて実施

ANAホールディングスは、AVATAR(時間、距離、文化、年齢、身体能力など様々な制限に関わらず「移動」できる技術)の基礎技術を集約・発展させ、AVATARで人々を繋ぎ、世界をより良くすべくイノベーションを加速させていくことを目的として、「ANA AVATAR VISION」を策定した。教育分野における「ANA AVATAR VISON」の実現に向け、通学が困難な生徒が「Beam Pro」を使って授業に参加する今回のトライアルを通して遠隔地教育の実効性を確認する。

「Beam Pro」は、遠隔地のPCから遠隔プレゼンスシステム「Beam Pro」にアクセスすることで、互いに双方向の対話が可能になる。自宅などや病院にいながら簡単操作で自在に操縦できるため自由に移動させることができ、また、液晶画面とマイク、スピーカーを通じて、その場にいる人と顔を合わせながら会話を楽しむことができる。

今回のトライアル授業の参加者2人は、自宅からPCを用いて「Beam Pro」の操作し、自身の分身としてロボットが横浜キャンパスに"通学"する。これまで居住地域や身体的困難など物理的な制限の理由によって通学を断念せざるを得なかった生徒が、「Beam Pro」を通じて遠隔地から通学することで、横浜キャンパスにいる生徒とコミュニケーションを取り、グループワーク型授業に参加するなど、一般の生徒と同じ授業に参加する機会を得ることができる。

  • これまで居住地域や身体的困難など物理的な制限の理由によって通学を断念せざるを得なかった生徒が、「Beam Pro」を通じて遠隔地から"通学"できる

    これまで居住地域や身体的困難など物理的な制限の理由によって通学を断念せざるを得なかった生徒が、「Beam Pro」を通じて遠隔地から"通学"できる

N高には、日本各地から時間や場所を選ばずにオンラインで授業を受けられる「ネットコース」と、各地のキャンパスに通って学習する「通学コース」の2つのコースがある。通学コースでは、主体的・双方向型のアクティブラーニングや、生徒が自ら興味のある分野を探求する課題発見・解決型のプロジェクト学習を多く行っている。

しかし、居住地域や身体的困難など物理的な制約のある生徒は、通学コースでより実践的で双方向な学びを得たいという意思がありながら、自宅から授業を受けられるネットコースを選択せざるを得ないという現状があった。今回の取り組みで自身が操作しながら移動もできることから、より参加意識が高まることを期待している。

「遠隔操作ロボ 通学コース」トライアル授業はN高生2人を対象に、アクティブラーニング型学習「プロジェクトN」(ディスカッションやグループワークへの参加)で実施する。7月4日~13日の平日、9:45~11:35(月~木曜日)と14:15~16:05(金曜日)に、高等学校 通学コース・横浜キャンパス(神奈川県横浜市神奈川区栄町2-9 東部横浜ビル1階)にて展開する。