ジャーナリストの池上彰氏が、最近大きな話題になっているニュースの数々、そして今さら「知らない」とは恥ずかしくて言えないニュースの数々を分かりやすく解説するテレビ朝日系『池上彰のニュースそうだったのか!!』。 6月30日(18:56~20:54)の放送では、今年も半分が終わることもあり、18年上半期印象に残ったニュースTOP30を特集。番組独自で視聴者にアンケートをとり、その中から、池上氏が「下半期に向けて是非知っておいてほしい!」ということを解説した。
テレビ朝日の丹羽敦子プロデューサーは収録の際、スタジオに入ってきた池上氏に、「収録時間、もうちょっと早くならない? 30分とか、せめて15分でもいいから、早く始めようよ」と言われたことを明かす。「そんなことを言うの珍しい」と思った丹羽Pが、「なんかこの後予定でもあるんですか?」と聞いたところ、池上氏は「だって、早く帰って日本戦見たいじゃん」と返答したという。
実は収録日は6月19日。21時キックオフで日本代表のコロンビア戦が行われた日だ。本来はゲストの都合もあるため、なかなか収録開始時間を早めることは難しいが、「あ~、日本戦ですもんね」と皆が快く応じたとのこと。ゲストの1人、俳優の石原良純も収録後、久々に家族そろって日本戦を観戦したらしい。
また、日本が決勝トーナメント進出を決めた日も、朝から池上氏との打ち合わせだったという丹羽P。「当然最後まで試合ご覧になっていたそうで、かなり眠そうでした」と池上氏の裏話を明かした。
実はスポーツ好きである池上氏が、「絶対に解説したい」と以前から語っていた元広島カープの故・衣笠祥雄さんの話題についても、羽生結弦選手に国民栄誉賞のニュースをきっかけに、きっちりと入れていた。丹羽Pは「スタジオではもっといろいろ語っていたんですけど、(あくまでメインは国民栄誉賞の話だったので)そこは残念ながら割愛させていただきました」と言うが、それでも「池上さんが衣笠選手への愛を語っている感じの仕上がりとなりました」(丹羽P)と、その熱が伝わる放送になっていた。
そんな池上氏がぜひ知ってほしいと語っていたのは、児童虐待についてのニュースとのこと。「目黒での痛ましい事件はまだ記憶に新しいかと思います。児童相談所の対応などが問題となっていましたが、実は誰にでも、虐待された児童を見つけたら通報する義務があるんです。でも、どうすればいいのか、なかなか分かりませんよね? そこで、池上さんがおすすめする番号が、番組でも紹介した189番です。この番号で全国どこからでも、近くの児童相談所につながるんだそうです。知らない人が多いので、ぜひこの番号を覚えてほしいとのことでした」(丹羽P)。
そしてアンケートで、18年上半期印象に残ったニュースの1位になったのは、やはり米朝首脳会談。続報や日本との交渉の行方については、18年後半でも番組で逐一解説していく。
次回(7月21日18:56~)は、「夫婦同姓」「表札」など、意外と気づいていない「え? それって日本だけ?」ということを背景・理由とともに、池上氏が解説していく予定だ。