中部国際空港は6月29日、中部国際空港セントレアに今夏開業を予定していた複合商業施設「FLIGHT OFDREAMS(フライト・オブ・ドリームズ)」に関し、開業日を9月以降に設定すべく調整を進めていることを発表した。施設そのものは現在、当初計画に沿い工事の最終段階を迎え、内装工事および設備機器の設置等を進めている。

  • 「FLIGHT OFDREAMS」は当初計画に沿い工事の最終段階を迎え、内装工事および設備機器の設置等を進めている

    「FLIGHT OFDREAMS」は当初計画に沿い工事の最終段階を迎え、内装工事および設備機器の設置等を進めている

「FLIGHT OFDREAMS」は、米航空機メーカー・ボーイングより寄贈されたボーイング787初号機(ZA001)の屋内展示をメインとした新複合商業施設であり、実機展示はこの787初号機のみとなる。建築面積約6,500平方メートル・延床面積約1万1,000平方メートル・高さ約24mの空間に、1階から4階までの各階で風景や楽し方が異なるエリアを展開する。1階の展示エリアはチームラボがコンテンツを全面的にプロデュースし、ANAとJALもスポンサーとして協賛することで、両社のコンテンツを含める10程度のコンテンツを展開する。

1階を実物展示エリアとし、実機の周りには航空機産業や航空業界について体験を通じて学べるコンテンツを展開するほか、米国外初となるオフィシャルボーイングストアを設置する。2,3階にはボーイング創業の街・シアトルの街並みをイメージした商業エリアを、4階には実機展示と実機とコラボしたコンテンツを観覧できる観覧スペースを設ける。1,4階は展示エリアのため有料となるが、2,3階の商業エリアは入場無料での展開を予定している。

  • 「FLIGHT OFDREAMS」はボーイング787初号機(ZA001)の屋内展示をメインとした新複合商業施設

    「FLIGHT OFDREAMS」はボーイング787初号機(ZA001)の屋内展示をメインとした新複合商業施設

夏季においては例年、航空旅客をはじめ多くの人々が来港しており、特に2018年は、新ターミナルビル関連工事のため駐車スペースが大幅に減少し、混雑や混乱を避ける必要もあるという。これらの状況を踏まえ、「FLIGHT OF DREAMS」は多客期にあたる夏休み期間中を避け開業することを計画している。開業日については決定次第、改めて案内するとしている。