Macを使いこなせば、仕事でも趣味でも一通りのことがこれ1台でこなせるようになります。この連載では初心者の皆さんからの質問をもとに、Macの基礎の基礎をレクチャーしていきたいと思います。今回はApple製品の追加保証サービス「AppleCare」について解説します。
Q11:AppleCareって何? 必要?
A:Apple製品に対する有料の追加保証サービスです
Apple製品の保証はどうなっているのかよくわからないという声も聞かれます。例えばMacなら、1年間の製品保証と90日間の無償電話サポートが基本保証としてついていますが、MacBookなどのノート機種は持ち歩くことも多く、長めの保証が欲しいものです。また初めてMacを使うという人なら、いつでも電話でサポートが受けられるほうが安心ですよね。
AppleCareは有料の保証サービスで、上記の基本保証、無償電話サポートを3年に伸ばせます。保証の対象はMac本体、バッテリー(期間中に80%以下になった場合)、電源アダプタなどの付属品、純正メモリなどが期間内に故障した場合は無償で修理。過失や事故による修理 − 例えば誤ってMacBookを落としてしまったなどの場合、液晶や筐体の損傷時には11,800円(価格はいずれも税別)、内部の故障などであれば33,800円で修理を受けられます(2回まで)。
他にも、Appleの専任スペシャリストによるサポートを受けられ、チャットなどを使った問題解決、ソフトウェアがわからないときなどのサポート、グローバルでの修理サービス、出張修理などにも対応します。
AppleCareで気をつけなければならないことがいくつかあります。
一番重要なのは、AppleCareを追加する場合は有効期間があること。Apple Storeや量販店では、購入時に「同時購入しませんか?」とほぼ必ず聞かれるはずです。オンラインストアでも製品をバッグに入れると、アクセサリとして勧められます。もしこのときに追加しなくても、製品購入後30日以内であればオンラインや直営店で追加購入が可能です。30日を過ぎると購入はできなくなるので注意しましょう。
もうひとつ、AppleCareは購入した製品に対応するものを購入する必要があり、違う製品のものを購入しても登録できません。また、AppleCareは製品によって価格が異なります。例えば100万円を超えるiMac Proでは20,800円ですが、1/8の価格のMacBook Proでは25,800円になっています。これらは本体価格ではなく、持ち歩いているか据え置きかなど修理頻度の高いものの方が価格が高くなっています。AppleCare購入時に自分の製品に合ったものを選びましょう。
オンラインで購入して登録する場合は、製品のシリアル番号とリモート診断が必要になります。シリアル番号は、メニューバーのAppleマークから「このMacについて」を選べば、システム構成などを表示できます。