全国の怪談師が“最恐怪談”を競うカンテレの単発バラエティ番組『稲川淳二の怪談グランプリ2018(仮)』(予選 7月22日深夜1:00~2:00/決勝 29日深夜1:00~2:25 ※関西ローカル)が、今年で10年目を迎え、このほど、大阪・カンテレ本社で審査員長のタレント・稲川淳二と審査員の作家・山口敏太郎が会見を行った。

  • 001のalt要素

    稲川淳二(左)と山口敏太郎=カンテレ提供

予選の収録を終えた稲川は「本当に拮抗していた。平均してみんなレベルが高いけど、でもそれぞれの怪談師によって怪談の色合いが違っていたのがいい」と感想。続いて山口も「怪談師という職業は昭和初期に一度滅びてしまっている。だから僕は怪談師をスターウォーズでいう“ジェダイ”だと思っていて、ここに稲川淳二という“ヨーダ”がいます(笑)。今日の収録を見てようやく“ジェダイ”が増えてきたかなと思いました」と評価した。

さらに今回は、観客の投票で勝敗を決めるという新しい試みも実施。稲川は「一番公平じゃないですか。私はもう怪談を50年間やっています。毎日怪談をやっている人と、たまに怪談を聞く人とは見方に違いが出て当たり前。私の専門的な感覚よりも、見ている聞いているお客さんが素直に怖いと思った方がいいんじゃないかと思います」と納得の様子だ。

また、稲川は「私は常々『怪談というのは、どこで何があってっていう怖い事件を語ることではない』と言ってきました。最近は時代のせいか、その傾向が強いのですが、できればその裏にある、人の悲しさや心があると余計に盛り上がると思うんです。だからそんな“質の良い”怪談を語る方が現れるといいなと思います」と持論を展開しながら期待。

過去で印象に残る出来事について「2016年の廃墟での収録中、何か感じると思ってある部屋を覗いたら、神輿があったんですよ。さらにその周りにはなぜか生活感があって…。ずっと音がしているのに誰もいないし、急に明かりも切れるし、パニックになりましたよ」とプチ怪談を披露し、「今年も何かあるでしょうね」とニヤついた。