仕事を終えたビジネスマンがホっと一息つける昔ながらの居酒屋から、ちょっと気取った大人の飲食店もあり、夜な夜な賑わっている恵比寿駅周辺。そんな恵比寿に、また1つ気になるお店「鶏 ビストロ TORICOYA」(東京都渋谷区)がオープンしたので早速行ってみた!
食べれば「虜」になる味自慢のビストロ
JR恵比寿駅西口を出て徒歩2分ほど、坂の途中に洒落た雰囲気のテラスが見えてくる。度6月13日にグランドオープンした「鶏 ビストロ TORICOYA」は、オーナーシェフ岩田研一氏がフランスボーヌの旅路で出会い感動した、丸鶏の窯焼きを中心とした豊富なビストロメニューとこだわりのワインが売りのお店。
その味で「虜」になってしまうかもよ、という意味で店名が「TORICOYA」になっているようだ。おっと、ずいぶん大きく出たね。そう簡単に虜にできるかな? なんてことを思いつつも、じつはハイソな感じのお店の外観・内観にちょっと緊張しながら入店。店頭のテラス席ではテーブルから炎が灯されているじゃないか。店の入り口で炎を前に愛を語り合うカップル……いきなり妄想をしてしまうくらいの素敵すぎるシチュエーションに早くも期待が高まる。
店内はカウンター、テーブル席、ソファー席、テラス席といったバリエーションのある56席が用意され、様々なお客さんに対応できるようになっている。1人でカウンターに座って静かにグラスを傾ける人もいれば、テーブル席で賑やかに楽しんでも良さそう。店の奥には、ワインのボトルがズラリと並んでおり壮観だ。
看板メニューは石窯で焼き上げた丸鶏
お店のイチ押しメニューは、鶏を高温の石窯で丸々一羽焼き上げた「プーレロティ」(レギュラーサイズ(3~4名)蔵王土鶏使用 税別2,980円/スモールサイズ(2名)税別1,580円。見た目も豪快無比で、テンションがアガる! 大勢で集まるパーティーにはもってこいのメニューだ。
テーブルに運ばれてくると、う~ん、こんがり焼き立ての良い香り。シェフに食べやすいようにカットしてもらって、いただきます。パリパリした皮の食感が、これから食べる肉への期待値をグンッとアップさせる。思いっきりかぶりつくと、しっとりジュワっと口に広がるジューシーさ。ヘルシーな鶏肉の旨味がギュッと閉じ込められているから、食べ始めたら、ユーキャントストップっていうやつ。むさぼるように夢中で食べる姿はたぶん、カニを食べるときの姿と双璧。鶏をカニで例えるってどうかと思うけど、まさにそんな感じの熱中度。美味い!
ふわっふわっのオムレツは必食
さすが、看板メニューの「プーレロティ」。このジューシーさを求めてくるお客さんもきっと多いはず。しかし、今回筆者がイチオシしたいのは、フランス・モンサンミッシェル名物「ふわふわオムレツ イベリコ豚ベーコンと茸のクリームソース添え」(税別850円)なのだ。
一見すると、かなり卵を大量に使っていると思われる。そう思ってシェフに「これ、いったい卵をいくつ使っているんですか?」と質問してみたところ、その答えは「2個です」とのこと。え~? ウソでしょ? と思ったのもつかの間、ナイフを入れてもらうと、トロトロ~、いや、シュワシュワ~っというくらいの泡状になった卵があふれ出してきた!
なるほど、卵を2つメレンゲしたスフレオムレツなんだ。しっかりした卵の部分と、ふわふわの中身は、コク深い味がするのに実体がないような、とても不思議な新食感だ。これはもしかしたら、これからのトレンドになるのでは? ていうかSNS映えもバッチリすぎるから、もしかしてもう流行ってんの?
その他、牛すじが入っているのが特徴的なオニオン、チーズの旨味と相性が抜群な「岩田シェフのオニオングラタンスープ」(税別450円)、「ホワイトアスパラと生ハム半熟タマゴオランデーズソース」(税別1,200円)、「エスカルゴの香草にんにくバター焼き」(税別650円)など、ワインやスパークリングワイン、各種サワーに合いそうなアラカルトが揃っている。
会社帰りにちょい飲みで寄ってみてもいいし、仕事仲間と集まってわいわいするのもあり。恵比寿の駅近くながら、都会の喧騒を忘れさせてくれる雰囲気もいい「鶏 ビストロ TORICOYA」。まずは一度足を運んで、「ふわふわオムレツ」をその目と舌で確かめてみては?
●information
「鶏 ビストロ TORICOYA」
東京都渋谷区恵比寿南1-11-2
03-5725-1620
営業時間:ランチ11~15時(L.O14時30分)
ディナー17~24時(L.O23時)
※土祝日は11~24時(L.O23時)
定休日 :なし
サービス料:17:00~ お一人様500円