多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『「通知チャンネル」ってなんですか?』という質問に答えます。
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通知チャンネル(Notification Channel)とは、通知項目を制御できるようにするAndroid 8.0で導入された通知のしくみです。届けられる通知の範囲を制限することで、関心のないジャンルの通知にわずらわされることがなくなり、ひいては通知件数を減らすことにも役立ちます。
このしくみに対応したアプリでは、ユーザはカテゴリごとのスイッチをオン/オフして通知の到着を制限できるほか、重要度のレベルやサウンドの種類、バイブレーションの有無、ロック画面に通知内容を表示するかどうかといった設定が可能になります。
通知チャンネルをサポートしたアプリでは、ユーザは自身が重要と判断した通知にのみ効果音やバイブレーションを割り当てるだけでなく、任意の効果音を選ぶなどの設定が可能になります。それが機能のカテゴリごとに行えるのですから、従来のAndroid OSのアプリ単位/システム全体での通知設定と比較すると、カスタマイズ性は格段にアップしたといえるでしょう。
設定を変更する場合は、「設定」アプリの「アプリと通知」を開き、「アプリ情報」をタップしてインストール済アプリを一覧表示します。そこで対象のアプリを開き、「アプリの通知」をタップします。次に現れる画面に「カテゴリ」欄が見当たらない場合、そのアプリは通知チャンネルに対応していないと考えられます。
なお、「Google Maps」や「Chrome」などGoogleが提供するアプリは、「カテゴリ」とは表示せず、「全般」など任意の名称が使われています。通知チャンネルの場合、名称部分をタップすれば次の画面に遷移して重要度や効果音の設定ができますから、まずはタップしてみましょう。