ソニーは6月26日、35mmフルサイズ対応のカメラ、αシリーズ(Eマウント)用の「Gマスター」レンズとして、大口径超望遠レンズ「FE 400mm F2.8 GM OSS」を発表した。【中央】中生産にて7月3日から予約を受け付け、9月上旬の発売、価格は1,600,000円(税別)。
スポーツ、報道、野生動物などの決定的な瞬間を高画質で撮影したいという要望に応えて開発。焦点距離は400mm(35mm判換算)で、Gマスターレンズならではの高い解像性能を発揮する。レンズ構成は17群23枚(フィルター1枚含む)で、蛍石レンズ3枚をαレンズとしてはじめて採用。絞り羽枚数も11枚に変更され、自然で柔らかい円形ボケが得られるとしている。
レンズのフォーカス駆動部は、従来のリニアモーターを刷新し、新開発のXD(extreme dynamic)リニアモーター×2基を搭載。大幅な高推力化によって、高速、高精度、静粛性の高いAF性能を得た。動体追従性能は、従来機種と比較して最大5倍に進化。動きの速いスポーツなど一瞬の動きをとらえる。
初搭載された「ファンクションリング」では、プリセットフォーカスとファンクションという2つの機能を切り替えて操作可能。手ブレ補正のアルゴリズムを最適化した「MODE3」も新たに搭載され、動体撮影時のフレーミングが安定する。
そのほか、フレアやゴーストを抑制する「ナノAR コーティング」、汚れが付きにくく落としやすいレンズ最前面への「フッ素コート」、AF-Cモード時でもMF操作が可能な「フルタイムDMFモード」、繊細なリング操作が可能な「リニア・レスポンス MF」などを備える。
鏡胴はマグネシウム合金製部品を外装に使用しており、重量はこのクラスにおいて世界最軽量となる2,895g。鏡筒前方の重量バランスも最適化されている。きょう体は防塵防滴に配慮した設計。トランクタイプの専用ハードケースが付属する。そのほかおもな仕様は以下の通り。
- フィルター径 : 40.5mm
- 絞り形式 : 11枚羽根 円形絞り
- 最短撮影距離 : 2.7m~
- 最大撮影倍率 : 0.16倍
- 最大径 :158.1mm
- 長さ : 約359mm
- 重さ : 約2,895g