銚子電気鉄道は同社の保有車両2000形(2両編成)のうち1両をレトロ仕様に改装した「金太郎ホーム号・大正ロマン電車」を29日から運行開始する。

  • 銚子電気鉄道2000形(2001+2501)のうち1両をレトロ仕様に改造。「金太郎ホーム号・大正ロマン電車」として6月29日から運行開始する

2000形は京王帝都電鉄(現・京王電鉄)が2010系として製造したした車両。改造対象車両となった編成(2001+2501)は1962(昭和37)年に製造され、1984年に伊予鉄道へ譲渡された後、2009年に銚子電気鉄道へ譲渡。2010年から運用に就いている。

銚子電気鉄道はこの編成が文字通りの「レトロ車両」であることから、通勤型車両としてのごく一般的な内装を「超レトロ」に改装することを発案。木目調の床材や真ちゅう色の手すりなどを取り入れ、「古き良き日本」の雰囲気を演出する。車内には大正から昭和初期にかけて制作された有名企業のポスターや看板を展示し、中吊り広告のスペースにも同社開業以来の秘蔵写真を掲出する。改装工事にかかる費用は、昨年、地元企業の金太郎ホームと締結した車両ネーミングライツの契約金1,000万円でまかなった。

「金太郎ホーム号・大正ロマン電車」の運行初日となる6月29日、仲ノ町駅で13時20分から出発式を開催。関係者挨拶と記念品贈呈、車内お披露目、テープカットを行い、13時37分発の外川行貸切列車として運行開始する。