ランスタッド・リサーチインスティテュートはこのほど、「残業とプライベートに関する調査」の結果を明らかにした。同調査は5月11日~13日、20歳~69歳までの有職男女(※)1,800名を対象にインターネットで実施したもの。
残業があることで、恋人を作る意欲や活動にどのような影響があるか尋ねたところ、42.7%は「特に影響はない」と答えた。しかし、27.6%が「恋人を作る意欲はあるが活動できない」、13.7%が「恋人を作る意欲がわかない」と回答しており、合わせると41.3%が残業が婚活・恋活に影響を与えると考えていることがわかった。
残業が家族やパートナーとの関係に「影響がない」と答えた割合を月に残業している時間ごとに見たところ、月の残業時間が10時間未満で43.3%、10時間~20時間未満で53.6%、20時間~40時間未満で40.3%なのに対し、40時間以上では31.0%と少なかった。残業が多い人ほど、婚活・恋活に影響が及んでいることがうかがえる。
配偶者・パートナーがいる人に対し、残業によって家族やパートナーとの関係にどのような影響があるか尋ねたところ、「特に影響はない」と答えたのは男性が46.7%、女性が36.7%だった。女性の約半数となる48.3%は「残業によって体力的、心理的に疲労を感じてしまう」と答えている。
また、残業時間に比例して家族・パートナーとの関係への影響は強くなる傾向にあり、特に残業時間が80時間を超える層では「特に影響はない」と答えた割合はわずか7.3%だった。「配偶者・パートナーがいない」と答えた割合は、男性が21.9%なのに対し、女性が43.8%で、圧倒的に女性のほうが多かった。
仕事とプライベートのどちらを優先したいか尋ねたところ、日常的に残業をしている人の83.8%は、希望としては「仕事よりもプライベートを優先したい」と回答した。しかし、そのうちの51.6%は「実際はプライベートより仕事を優先している」と答えている。「実際も仕事よりプライベートを優先している」は48.4%だった。
一方、「プライベートより仕事を優先したい」と答えた割合は全体の16.3%と少数だった。しかし、この回答は残業時間が多くなるにつれて増加する傾向があることがわかった。
※一般企業に勤務する正社員・契約社員および公務員・団体職員