俳優でタレントの片岡鶴太郎が、テレビ朝日系ドラマ『森村誠一ミステリースペシャル ガラスの密室』(24日 21:00~)の放送を前に、長く同シリーズで夫婦役を演じてきた岡江久美子とのエピソードを語った。
片岡は、寡黙にして実直、執念の捜査で事件の奥底に潜む真相に迫る新宿西署のベテラン刑事の牛尾正直を、96年より22年間演じ続けてきた。4月にも『森村誠一ミステリースペシャル 殺意を運ぶ鞄』が放送されたが、今作は“牛尾刑事30周年記念作”の第2弾となる。
片岡は牛尾刑事を演じることになった際、池広一夫監督から「寡黙な刑事でいくから」と言われたことを明かす。セリフが少ないと思ったものの、台本はかなりのセリフ量だったといい、「『これのいったいどこが寡黙なんですか?』と聞いたら、『これだけセリフがあっても、寡黙に見えるように芝居をしてくれ』と無茶なことを言われました」と苦笑いで振り返った。
また岡江について片岡は、「岡江さんはとても明るいから"晴れ女"のように思えるかもしれませんが、実はものすごい"雨女"なんですよ」と話し、「いつだったか、ロケ3日間すべて雨が降り、岡江さんが帰られたとたんに晴れたんです(笑)」とのエピソードも披露した。
そして今作の見どころを「『終着駅シリーズ』はこれだけ本数を積み重ねてきても毎回、新鮮さを感じるのですが、牛尾がタブレットを手に取るなんてシリーズ史上初!」と述べ、「さらに、今回は澄枝さんもスマホを持ったり、動画サイトが事件に絡んできたりと、特に"時代性"を感じました」と感想を漏らす。
さらに「本作には多彩な登場人物が出てきますので、犯人は誰かという推理も楽しみなのですが、このシリーズのテーマは、やはり“人間”。登場人物の過去や生い立ちが折り重なって事件へとつながっていく、その人間ドラマがいちばんの魅力だと思います」とも話した。