マツダは6月21日、実用性に優れた商用車、新型「マツダ ファミリアバン」を発売した。
同車両の特長のひとつは、日常の使い勝手にとことん配慮した室内空間と荷室だ。運転席と助手席のシート構造を最適化し、長距離運転での身体への負担を軽減。乗り降りのしやすさに加え、良好な視界を確保しやすい高さにヒップポイントも最適化している。
フロアの低床設計、ホイールの張り出しを抑えた内装トリム、雨天時の積載作業やドアの開閉のしやすさに配慮したリアゲートのデザインなどにより、効率の良い積載性も実現した。
もうひとつの特長は、優れた燃費と環境性能。1.5LガソリンエンジンとCVTの組み合わせにより、2WD車は旧型車の17.4km/Lから19.6km/Lに、4WD車は旧型車の13.0km/Lから15.8km/Lにまで燃費を向上している(ともにJC08モード)。さらに、2WD車にはアイドリングストップ機能も設定。これにより同車両はエコカー減税対象車に該当し、車両購入時における取得税が80%、重量税が75%減税となる。
また、充実の安全装備も特筆すべきポイント。「衝突回避支援パッケージ」として、衝突被害軽減ブレーキ「プリクラッシュセーフティシステム(レーザーレーダー+単眼カメラ方式)」、「レーンディパーチャーアラート(車線逸脱警報)」、ヘッドライト点灯時にハイビームとロービームを自動で切り替える「オートマチックハイビーム」を全車に標準装備とした。
同モデルには「DX」「VE」「GX」の3グレードが設定され、それぞれに2WD(FF)と4WDをラインナップしている。メーカー希望小売価格は159万3,000円~。2WD車には、メーカーオプションで寒冷地仕様も用意しているとのこと。