産業能率大学は6月20日、「2018年度 新入社員の会社生活調査」の結果を発表した。調査は3月29日~4月11日、同大学の産能マネジメントスクールが開催する「新入社員セミナー」に参加した109社445人の新入社員を対象に書面アンケートで行われた。

  • 「副業の制度があれば"利用したい"」

    「副業の制度があれば"利用したい"」

会社に副業ができる制度があった場合、利用したいかを尋ねると、「利用したい」が26.6%、「どちらかといえば利用したい」が30.0%と、過半数の56.6%が副業制度を利用したいと回答した。

年金に「期待できない」が6割

将来支給される年金(国民年金・厚生年金等)について、老後の収入として期待しているかを尋ねると、「どちらかといえば期待していない」が37.3%で最多に。さらに「期待していない」とあわせると62.2%が期待していないと回答した。

業務でLINEなど「使いたい」が半数

LINEなどのメッセージアプリの業務使用について、「使用したい」が50.7%、「使用したくない」が49.3%とほぼ二分された。

使用したい場合、使用してもよいと思うものは全体で「スケジュールの調整(社内)」が82.2%、「遅刻の連絡」が58.7%、「打ち合わせ(社内)」が46.2%、そして「欠勤の連絡」が45.8%と続く。使いたくない理由は、「プライベートで使うものだと思っているから」が83.1%、「相手に失礼だと思うから」(44.3%)、「アカウントを知られたくないから」(35.2%)が続いた。

課長以上を目指す女性が4割

目標とする役職・地位を尋ねると、課長以上(社長、役員、部長、課長)を目指す女性が41.1%となり、2000年度以降初めて4割を超えた。なかでも「課長クラス」が昨年度より8.2ポイント増加した15.6%で2000年度以降最高となった。一方、「地位には関心がない」が56.6%と2000年度以降最低となったことからも、女性の管理職に対する意欲が高まっている様子がうかがえる。