ものまねタレントのコロッケが、20日に放送されたフジテレビ系バラエティ番組『梅沢富美男のズバッと聞きます!』(毎週水曜22:00~)に出演し、同局系特番『ものまね王座決定戦』降板の真相を明かした。
今回は、清水アキラ、ビジー・フォー、栗田貫一、コロッケの“ものまね四天王”が、26年ぶりにテレビ共演。かつて『ものまね王座決定戦』で共演していた4組だが、1992年にコロッケが降板した。その理由について、コロッケは「何やってもウケるわけですよ、これが一番怖くて、何やってもウケてる時って、あと沈むしかないので…」と話したが、グッチ裕三が「アキラちゃん、こいつキレイごと言ってるね」と割り込んだ。
するとコロッケは「正直な話、『ものまね王座決定戦』って、ネタをやらせてもらえる時間がギリギリ1分くらいなんです。そうすると、僕の中ではもっとやりたいことがたくさんあって、どうしても2~3分、長いものだと5分かかる。でもそこで自分だけ分数をくださいって言うのもダメだし、で、いろいろとこう新しいものをまた…」と説明。
それでスタッフとぶつかったそうで、「そりゃ衝突しますよね。『こうやりたい、あぁやりたい』って言っても『お前だけ特別扱いするわけにはいかない』っていうのもあるし、『(長い尺で)できないんだったら…』っていうのも含めて『今日で失礼します』みたいになって…」と降板の経緯を明かした。
当時、グッチはコロッケを引き止めようと電話したそうだが、コロッケは「でもね、裕三さん。船はもう出てしまったのよ」と、時すでに遅し。四天王の仲間に相談しなかった理由を、コロッケは「あんまり仲良くなかったから…」と冗談めかしながら、「もし、相談したら僕の気が変わるし、みんな『何言ってるの?』ってなるし」と、説得されてしまうことを恐れたそうだ。
こうして『ものまね王座』を降板したコロッケだったが、待ち受けていたのは厳しい現実だった。「2年くらいは仕事が激減しましたよね。『ものまね王座』に出て、このネタをやった、それを見たいということでお客さんもイベンターもいるわけなので、そこしか見ていただく場所がなかったんですよ。もう(出なくなって)1年以経つと、だんだん『コロッケはもう終わったね』とか『もうネタがない』とか(言われた)」と、不遇の時代があったことを打ち明けた。
一方、残された『ものまね王座』側も大変だったそう。清水は「やっぱりコロッケが目玉でやってましたから、それでコロッケがいないって、どうしようかと思って、セロテープいっぱい貼ってみて(笑)」と、自身の芸に磨きをかけていたようだ。
番組では、そんな『ものまね王座』の「伝説的名場面」を一挙公開するほか、最後は“ものまね四天王”による、一夜限りのスペシャルライブがスタジオで披露される。
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