JR東日本とびゅうトラベルサービスは19日、浜松町駅に「JR EAST Travel Service Center」(JR東日本訪日旅行センター)を新たに整備し、訪日外国人旅行者の受入れ体制を拡充すると発表した。

  • 外観イメージ(上野駅「JR EAST Travel Service Center」)

近年、訪日外国人旅行者の増加にともない「ジャパン・レール・パス(JAPAN RAIL PASS)」をはじめとした訪日外国人向け鉄道パスの取扱いが年々増えており、対応する同社の「JR EAST Travel Service Center」においても、イースターや春節など海外における長期休暇時期を中心に、多くの利用者で取扱窓口が混雑している状況となっている。

そのため、JR東日本としては機会をとらえて訪日旅行センターの開設・拡張に取り組んできたが、東京モノレール羽田空港国際線ビル駅での混雑がとくに顕著であることから、東京モノレール羽田空港線との乗換駅で訪日外国人旅行者の利用が多い浜松町駅に「JR EAST Travel Service Center」を新たに整備することになった。

「JR EAST Travel Service Center」はこれまでに成田空港駅・空港第2ビル駅・東京駅・新宿駅・仙台駅・池袋駅・渋谷駅・上野駅と東京モノレール羽田空港国際線ビル駅に開設されており、浜松町駅が10店舗目となる。浜松町駅に開設される同センターは7月1日に営業開始し、提供サービスはインバウンド商品および「ジャパン・レール・パス」の引換・発売、JR乗車券類の発売、観光案内など。言語は英語に対応する。

なお、駅構内で訪日外国人旅行者を中心に案内を行う「外国語案内スタッフ」に関して、2014年から東京駅にのみ配置していたが、利用者から好評であることや、2020年に向けてより一層の外国語での案内ニーズ増加が見込まれることから、2017年12月以降、配置駅を拡大し、訪日外国人旅行者へのサービス向上を図っている。

「外国語案内スタッフ」の配置駅は、6月1日現在で東京駅14名、新宿駅10名、上野駅1名、品川駅4名、秋葉原駅3名、日暮里駅2名の計6駅34名。配置日・配置時間帯は各駅の状況により異なるが、おおむね日中時間帯に配置している。外国語案内スタッフはおもに大学に在籍している学生や留学生で、日本語を含む2カ国語以上で日常会話ができることを応募条件にしているため、配置スタッフにより対応言語は異なる。6月1日現在、34名のうち外国籍は17名で、国籍は中国、ウズベキスタン、カザフスタン、エジプト、イタリアなど。配置駅の拡大については、今後の利用状況を見ながら検討していくとのこと。