俳優の小日向文世が主演を務める、テレビ東京系ドラマドラマ特別企画 嫌われ監察官 音無一六スペシャル』(7月6日放送 20:00〜)が放送されることが19日、わかった。

  • 左から遠藤憲一、小日向文世

    左から遠藤憲一、小日向文世

同作は、2013年から放送されている人気シリーズで、今回は1年半ぶり5作目の放送となる。“警察の中の警察”という異名を持ち、警察内部のあらゆる不正を取り締まる監察官・音無一六(小日向)の活躍を描く。

今回は、暴力団との癒着疑惑の告発があった警部補・有村俊樹が何者かに毒殺され、一六は第一発見者に。しかも現場に居合わせた被疑者の男を取り逃がしてしまい、仲間を失った捜査員から反感を買いつつ、四面楚歌でなおも監察を遂行することとなる。

のちに一六の弟と判明するキーパーソン・万丈二六を演じる遠藤憲一をはじめ一六の上司で警務部長・千住遼子役の田中美佐子、元署長で今は居酒屋店主・二宮満役の小野武彦、刑事部長・七尾政和役の石丸謙二郎、巡査部長・三条渚役の中越典子といった豪華出演者陣も登場。さらに殺害される警部補・有村俊樹を大友康平、一六の今回の相棒・溝呂木三花を堀内敬子が演じる。

主演の小日向は、シリーズ第5弾に「この作品がほぼ年1回で続いているのはありがたいなって……光栄だなと思いましたね。それとスタッフが5年間ほぼ一緒なので、同じチームでまた会えるというのも嬉しかったです」と喜びを表す。

「“深読み力”とか“スコトーマ(心理的盲点)”を突くとか、そういった独特の一六の感性が謎解きに役立っていきます」と一六の魅力を語る小日向。今回弟を演じる遠藤とは「全く(見た目が)似てないのが面白いと思う反面、成立するのかなと(笑)。それに遠藤君とお芝居で絡んだことが実はあまりなかったんですけど、演じてみてとっても面白かったし、すごく嬉しかったです」と振り返った。

さらに「遠藤君はあんな顔しているけど(笑)、ものすごく神経が細かいし、柔らかいし、面白い! 楽しかったしやりやすかったし、遠藤君もそう思ってくれていると思います」と絶賛。「本当にお芝居が好きで無邪気で、あんなに忙しいの に手を抜かないし、どうやったらそのシーンが面白くなるか一生懸命考えている。遠藤君を見て僕も勉強になりました」と語った。

一方の遠藤も「まさか小日向さんと兄弟になれる日がくるとは思いませんでした」と驚いた様子。「小日向さんからは、真摯に役に向き合い努力する姿に勇気をもらいました。小日向さんと演技をすると予想外の感情や空気がうまれ、充実した時間を過ごせました」と撮影を振り返る。また、演じた二六については「タクシーの運転手なのに刑事に交じって捜査するので、刑事に見えてしまわないように意識しました」と、刑事役が多いが故の苦労を明かした。

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