最近テレビで、「Aさんが撮影現場に用意してくださった●●のケータリングが美味しくて」という会話を耳にすることがありますが、ケータリングってどういうものかご存知でしょうか? そこで今回は、ケータリングとデリバリーの違いについて調べてみました。

■「ケータリング」とは

「ケータリング」とは、パーティーやイベント会場などに料理人が出張し、その場で料理をつくって提供することを言います。また、その料理のことだけを指して言う場合もあります。

主に、ホテルやレストランが業務拡大の一環として提供しているサービスで、シェフが出向いて調理するだけでなく、調理器具からテーブルセット、ボーイによるサービスまでを一括して提供するのが一般的です。

調理から食卓の設営、配膳、演出、後片付けまでを行う、いわば「出張宴会サービス」です。企業のパーティーやイベントのほか、個人のホームパーティーなどでも利用されています。

また、調理ができる移動販売車(キッチンカー)で料理を作って提供しているサービスがありますが、これもケータリングの一つです。ランチタイムのオフィス街はもちろんのこと、イベント会場や撮影現場などで利用されています。

■「デリバリー」とは

一方「デリバリー」は、注文を受けて、料理などの商品を目的地に短時間で届けるサービスのことで、いわゆる「出前」です。昔から、そばやお寿司、お弁当、ピザなどが一般的ですが、今では、職場にアイスクリームを届けてくれるオフィスデリバリーもあるようです。後ほど、他にどんなオフィスデリバリーがあるのかご紹介したいと思います。

■「ケータリング」と「デリバリー」の違い

両者とも、一般的に“料理を提供するもの”ではありますが、その最大の違いは、デリバリーはお店で調理をしたものを現地に届けるのに対し、ケータリングは現地に出向いて調理をするという点でしょう。ゆえに、ケータリングでは、常に一番おいしい状態で料理を食べることができます。

お店で調理をするデリバリーでは、作り立てを食べることは難しいですが、パーティー向けであるケータリングは事前予約が必要なのに対し、デリバリーは思いついた時にいつでも頼むことができるのが一般的です。届いたらすぐに食べられる点も、忙しい人にとっては有り難いサービスと言えるでしょう。

■オフィスデリバリー

外に出られない、忙しい! という人に重宝するデリバリーですが、近年、そんなビジネスパーソンに向けてオフィスデリバリーというサービスが続々と登場しています。ストック型による提供が主流になりますが、その一部をご紹介しましょう。

OFFICE DE YASAI
旬の野菜や新鮮な果物を、会社のオフィスに毎週届けてくれるサービスです。オフィスに冷蔵庫が設置され、カットフルーツやサラダ、ドリンクといった形態で冷蔵庫にストックされます。ランチタイムに限らず、いつでも手軽に健康的な食品を食べられるのが魅力です。

[OFFICE DE YASAI]

オフィスおかん
こちらも冷蔵庫や専用BOXへのストック型のサービスです。1カ月以上保存可能なお惣菜やご飯、スープなどが常備されており、電子レンジで加熱するだけで、健康的かつ家庭的な食事をとることができます。また、1品100円というコスパも魅力的です。

[オフィスおかん]

シャショクル
社員食堂感覚で利用できるお弁当宅配サービスで、企業との契約で定期的にお弁当を届けるサービスです。有名店から、低価格のお弁当まで300ブランド、4,000商品のラインアップから選ぶことができるようです。初期費用や配送費もかからないのが魅力です。

[シャショクル]

オフィスグリコ
オフィスに専用のBOXを設置し、常にお菓子をストックしてくれるサービスです。疲れた時に体が欲する甘い物が、いつでも食べられます。冷凍冷蔵庫の設置も可能で、アイスやドリンクも提供してくれるそうです。

[オフィスグリコ]


近年では、従業員の健康管理に積極的に取り組む企業も多く、オフィスデリバリーの需要も増えているようです。オフィスで簡単に栄養補給が出来るデリバリー、作りたての料理を好きな場所で食べることができる移動販売、料理の心配をすること無くおもてなしができるケータリング。

いずれも、忙しい人にこそ便利なサービスと言えるでしょう。仕事の効率とモチベーションUPに、上手く取り入れてみるといいかもしれませんね。