スズキは6月18日、デビューを目前に控えた新型「ジムニー」ならびに新型「ジムニー シエラ」に関する情報を、同社ホームページにて先行公開した。

  • 新型「ジムニー XL」ボディカラー:ジャングルグリーン

  • 新型「ジムニー シエラ JC」ボディカラー:シフォンアイボリーメタリック ブラック2トーンルーフ

連綿と受け継がれる「ジムニー」のDNA

1970年の誕生以来、個性を磨きながらも進化を続けてきたジムニー。軽自動車唯一の4WDオフローダーとして世に出た初代は、その個性から多くの人を惹きつけ、独自の地位を確立した。

  • 1970年4月に誕生した初代ジムニー(LJ10)

プロユースのみならず、趣味やファッションまであらゆるニーズに応える実力と魅力によって、アジア・ヨーロッパを中心に活躍の場を拡大。1975年には同社初の海外生産車にもなり、1981年5月には2代目が誕生している。

  • デザイン性と走破性に磨きをかけた2代目モデル(SJ30)

“男の相棒”というキャッチコピーが用いられるほどの堅牢さや機能性だけでなく、デザイン性にも磨きをかけた同車両は、その後に続く4WDの世界を切り開いたと言っても過言ではない。

  • これまでとは一転して丸みを帯びたデザインが特徴的な3代目(JB23)は、今から20年前、1998年10月に発表された

マイナーチェンジを繰り返しながら17年の長きにわたって愛された2代目は、1998年に3代目へ移行。走破性をさらに向上させ、より幅広い用途に向けた1台へと進化した。2001年2月には、シリーズ世界累計販売台数200万台を達成。初代から半世紀近くにわたり、ジムニーは世界中で活躍しているモデルなのである。

20年の熟成を重ね、満を持して新型登場!

4代目となる今回の新型ジムニーは、スクエアボディへとまた新たに変貌を遂げた。しかしながら、グリルやランプなど一見してわかる部分はもちろん、メカニズムも伝統のものを継承している。ラダーフレームをはじめ、エンジン縦置きFRレイアウト、副変速機付パートタイム4WD、3リンクリジッドサスペンションなど、走破性を追求し続けるアップデートも随所に施されているという。

  • ラダーフレーム(イメージ)

  • スズキの予防安全技術「デュアルセンサーブレーキサポート」は一部グレードで標準装備となる

ジムニーは、「XG」「XL」「XC」の3グレードを設定。それぞれ660ccで5速MTと4速ATを用意しており、「XL」からはフロントマルチリフレクターハロゲンフォグランプ、キーレスプッシュスタートシステムなどがプラスされ、「XC」からはデュアルセンサーブレーキサポートやクルーズコントロールシステムなどが追加される。

  • 新型「ジムニー XG」ボディカラー:シルキーシルバーメタリック

  • 新型「ジムニー XL」ボディカラー:ブリスクブルーメタリック

  • 新型「ジムニー XC」ボディカラー:キネティックイエロー

ジムニー シエラは、「JL」「JC」の2グレード展開となる。それぞれ1,500cc、5速MT・4速ATをラインナップ。

  • 新型「ジムニー シエラ JL」ボディカラー:シフォンアイボリーメタリック

  • 新型「ジムニー シエラ JC」ボディカラー:ジャングルグリーン

このほど先行公開された情報はここまでとなり、両車種ともに全貌が明かされるのは7月の予定。先行情報サイト内にてカタログ事前予約も受け付けているとのことなので、まずは同社サイトをチェックし、ジムニーの歴史と進化に思いを巡らせながら次なる発表を待とう。

  • 「ジムニー XC」「ジムニー シエラ JC」には2トーンカラーを設定

  • 「ジムニー XC(4AT)」インテリア