アデコは6月18日、20代~60代の有職者を対象とした「人事評価制度」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査期間は2018年2月7日~12日、有効回答は1,532人。

8割弱が「見直しの必要性がある」

  • 「あなたはお勤め先の人事評価制度に満足していますか」

    「あなたはお勤め先の人事評価制度に満足していますか」

現在の人事評価制度への満足度を尋ねると、「どちらかというと不満」「不満」は計62.3%を占めた一方、「満足」「どちらかというと満足」は計37.7%にとどまった。

不満の理由としては、「評価基準が不明確」が62.8%で最多。以下、「評価者の価値観や業務経験によって評価にばらつきが出て、不公平だと感じる」が45.2%、「評価結果のフィードバック、説明が不十分、もしくはそれらの仕組みがない」が28.1%と続いた。

  • 「人事評価制度に不満を感じる理由を教えてください」

    「人事評価制度に不満を感じる理由を教えてください」

人事評価制度の見直しの必要性については、77.6%が「見直す必要がある」と回答し、「必要がない」の22.4%を大幅に上回った。

部下やメンバーを評価する立場にある評価者を対象に、自分が適切に人事評価を行えているか質問したところ、「そう思う」「どちらかというとそう思う」との回答は計77.8%に上った。ただし、「そう思う」のみでは16.8%にとどまり、同社は「自信をもって『適切』といいきれる評価者は限られている」と推測している。

  • 「自分が適切に評価を行えていると思いますか」

    「自分が適切に評価を行えていると思いますか」

また前問で「どちらかというとそう思わない」「そう思わない」と答えた評価者に、その理由を聞くと、「数値評価しにくい業務への評価がしにくい」(50.9%)、「評価基準があいまいなため、適切に評価できない」(47.2%)、「相対評価になってしまう」(25.9%)の3項目がトップ3にランクインした。

  • 「評価が適切にできていないとお答えになった理由を教えてください」

    「評価が適切にできていないとお答えになった理由を教えてください」