女優の高畑充希が、きょう18日(21:00~22:48)に放送されるカンテレ・フジテレビ系スペシャルドラマ『68歳の新入社員』の見どころを語った。
同作は、『ひよっこ』(NHK)などで知られる岡田惠和氏のオリジナル脚本。老舗の和菓子会社で新規事業開発を引っ張る工藤繭子(高畑)と、そこにやってくる40歳年上の新入社員・仁井本和夫(草刈)が繰り広げるヒューマンドラマだ。
序盤では、仁井本に厳しく当たる繭子の様子が目立つが、高畑は「そういえば、以前、ドラマで社長役をやっていたので、人に対して指示を出したりするシーンを思い出しました(笑)」と笑顔で振り返る。
いわゆる“デキる”女子である繭子は、社内の古株の先輩男性社員から厳しい視線を浴びせられ、執ような問い詰めにも合う場面も。そんなシーンを演じて「パワハラというものがどこかちょっと遠い存在でしたが、結構、身近にどごろごろと転がっているのかな?と感じました。女優の仕事では、先輩・後輩関係はありますが、上司・部下の関係はありません。上司に言われたら絶対だ、というのが無いのです。ですが、会社組織では、上司に言われたら、絶対。例えば急な異動の話にも応じないといけません。絶対や理不尽もあって大変だな、と思いました」と印象を語った。
今作では、仕事観や私生活が変化する様子も描かれるが、自身の仕事観については「仮に一生遊んで暮らせるお金をもらっても、逆にプライベートが楽しくなくなると思います。好きな仕事をしているからこそ、つらいことも達成感も、結局は楽しく感じられるのだと思います」と持論を展開。「負荷がかかった中で楽しみを見つけたり、プライベートで休憩したりというメリハリができるので、こうして仕事があるのはありがたいです」と充実の様子だ。
また、大先輩・草刈正雄との共演は「最初はさぐりさぐりでしたが、どんどんリラックスできるようになりました。草刈さんはすごく温かくて、チャーミングなんです。何でも話せてしまう空気感がありました」と安心して臨めたそう。「作品の序盤は、繭子が仁井本にイライラするところもありますが、後半は一緒に会話するのが楽しくて、どんどん距離が縮まって行くのをリアルに感じました。草刈さんって、マイナスイオンが出ている感じなんですよ!」と笑顔を見せた。
劇中では、小瀧望(ジャニーズWEST)が演じる同棲中の恋人・小野諒との関係も見どころとなる。“癒し系彼氏”の諒を演じた小瀧は「“リアル彼氏感”にこだわった」と話すが、対する高畑は「小瀧さんは現場ではとても柔らかく接してくれました。繭子が『ハグして』とおねだりするシーンは、“リアル彼氏感”かもしれませんね。カフェのカウンター越しのキスシーンがあったのですが、結構遠くて(笑)。そこは小瀧さんの長身に助けられました」と感謝した。
そして、ドラマの見どころについて「派手なお話ではないのですが、セリフがかわいいです。普段話している中で、ちょっとお互いにニヤっとしてしまうようなセリフが。すごく優しさがあるから、何があっても『こういう大変な時もあるよね』『次も頑張れちゃうよね』と共感できると思います」とアピールしている。