ユニクロはこのほど、「夏場の男性のパンツ事情の調査」に関するアンケート結果を明らかにした。同調査は4月、20代~50代の男性824名を対象にインターネットで実施したもの。
クールビズ期間に衣替えするアイテムとして、上半身・下半身どちらに気を遣っているか尋ねたところ、「上半身」(50.7%)、「両方」(39.3%)が多かった。「下半身」は5.2%となっている。上半身に比べて下半身のクールビズ対策は気にしていない人が多いことがわかった。
クールビズ期間に実施していることについて聞くと、「ノーネクタイ」(86.5%)、「ジャケットを着ない」(74.2%)など、上半身に関係するクールビズ対策が上位に並んだ。一方、下半身に関係する「パンツ(スラックス)を涼しい素材に変える」を行っている人は、46.5%と半数以下だった。
夏場のビジネスシーンで、スラックスを穿きたくないと思ったことがあるか尋ねると、合計で67.8%が「よくある」もしくは「たまにある」と答えた。スラックスを穿きたくない理由を聞くと、「汗をかいて気持ち悪いから」(72.8%)が最も多く、「蒸れて暑いから」(64.9%)、「汗で張り付いて脱ぎにくいから」(39.2%)が続いた。「動きづらいと感じるから」(36.7%)も多くなっている。
被服の専門家である横浜国立大学教育学部の教授・薩本弥生氏監修のもと、男性がスラックスに関する正しい知識を持っているか調査を実施した。
その結果、特に正答率の低かった問題は「綿やウールなどのスラックスの方が吸湿性があるため、夏場の湿度の高い部屋で汗を大量にかいた場面でも快適に過ごせる(正解は×)」、「ウールのスラックスと合繊のスラックスを比較すると、ウールの方がストレッチ性があって動きやすい(正解は×)」だった。
薩本氏によると、日本の夏は高温多湿であるため、汗をかいたり、雨で濡れたスラックスを穿いたりしていると、肌にはりつき不快に感じることも多いという。
夏場のスラックスは、汗を吸った後、衣服外に放散する吸水速乾性の高い素材がおすすめとのこと。また通気性に優れた素材もよく、動きやすいスラックスを求めている場合は、ストレッチ性の高い素材を使用した合繊のスラックスもおすすめという。「素材のメリット・デメリットを理解したうえで賢く選んでほしい」とコメントした。