ニコンは6月14日。フルサイズ一眼レフに対応した超望遠レンズの新製品「AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR」の開発を進めていると発表した。位相フレネルレンズを採用することで、同等スペックのレンズと比べて大幅な小型軽量化が見込め、軽快な手持ち撮影ができるとしている。

レンズの発売時期や価格は未定。

位相フレネルレンズを用いた交換レンズとしては、2015年1月に発売した「AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR」に続く製品となる。

  • 位相フレネルレンズを用いて大幅な小型軽量化を図った「AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR」

位相フレネルレンズは、ニコンが独自に開発したレンズで、光の回折現象を利用して色収差を補正できるのが特徴。色収差を補正するために厚いレンズや重たいガラス素材を使う必要がなくなり、レンズの小型軽量化が図れる仕組み。

今回開発発表をしたレンズの写真や寸法は公開されていないが、「500mmの超望遠レンズながら軽快な手持ち撮影が可能」とのこと。スポーツなど動きの変化が激しい被写体も手持ちで軽快に撮影できるほか、大きく重い超望遠レンズを携行しにくかった場所でも撮影できることが期待される。

  • 現行の500mmの超望遠レンズ「AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR」。位相フレネルレンズの採用で、このレンズよりも大幅な小型軽量化が期待できる

今年は、9月にドイツ・ケルンにてカメラ機器の展示会「フォトキナ2018」の開催が予定されており、ここで展示される可能性もある。