アイドルグループ・V6の井ノ原快彦が主演するテレビ朝日系ドラマ『特捜9』がこのほど、クランクアップを迎えた。最終話は、きょう13日(21:00~22:09)に放送される。
まず、特捜班のセットでクランクアップを迎えたのは羽田美智子、吹越満、津田寛治、田口浩正、山田裕貴、原沙知絵の6人。井ノ原と寺尾聰の2人は、最後に警視総監室セットでの撮影を残しており、時間差でのクランクアップに。特捜班そろっての最後のシーンは、未来を予感させる和やかな場面であり、最後のカットを終えた直後、「これにて、特捜班は終了!」と監督から声がかかると、スタジオから一斉に大きな拍手が沸き起こった。
井ノ原と寺尾のバースデーセレモニーで号泣した山田は「もし続きがありましたら、どうか新藤をクビにしないでください!」と、また涙ながらに懇願し、井ノ原がティッシュを差し出す場面も見られた。
山田の涙につられたのか、その後は涙を浮かべながらのあいさつが続き、クールな吹越が「今、ものすごく寂しい気持ちです。明日からそれぞれがどこか別の場所に行って、また来年、『特捜9』という、帰るべき場所があればいいなと思っています」とサングラスの奥で涙を光らせると、羽田も思わずもらい泣き。
その羽田は、主演の井ノ原について「12年間でここまで成長を遂げたイノッチの姿はまぶしくて美しくて、頼もしくて…。私たち年上メンバーもイノッチに引っ張られるようにして進んできました。なにより素晴らしい反響が続いてきたことこそ、イノッチが背負ってきたものの結果だと思っています」と賛辞を送った。
そして、井ノ原と寺尾が警視総監室でのシーンに臨み、すべての撮影が終了すると、井ノ原は寺尾と向き合い、がっちりハグをかわす。『特捜9』を引っ張ってきた井ノ原は「この3カ月、主役ってどういうものなのだろうと、自分に問いかける日々でした。でも『お前が主役だからオレは出るんだ』と寺尾さんに言っていただけたことが、何よりも僕の宝物、そして力になりました」と途中、涙で声を震わせながらも爽やかな笑顔で語っていた。
寺尾は「10年以上かけてチームを作ってきた中に入るのは、初めての体験でした。それも普通の仲間ではなく、完璧に出来上がっている仲間の中に入っていくのは、なかなか難しかったですね」と本音をのぞかせつつ、「今、ハッキリわかるのは井ノ原快彦が主役として、"太さ"を見せてくれるようになったこと。もう安心です。これからの井ノ原快彦がとても楽しみです!」と井ノ原に期待を寄せる。
また、井ノ原ら特捜班メンバーのクランクアップから数日前、新人鑑識課員役を熱演してきたジャニーズJr.宮近海斗も撮影終了に。井ノ原から「きょうで最後です! ありがとう!」と花束を贈られた宮近は充実感いっぱいの表情で「最初はとても緊張したのですが、毎回、現場に来るのが楽しみでした。自分自身、もっともっと成長して、次に皆さんとお会いするときは、“朗くん”じゃなくて“朗さん”になれるよう頑張りたいと思います!」と挨拶した。