SIMフリー市場向けスマートフォンとして、ファーウェイ・ジャパンがハイエンドモデルの「HUAWEI P20」やミドルレンジの「HUAWEI P20 lite」を発表しました。HUAWEI Pシリーズといえば、SIMフリー市場で高い人気を誇るシリーズです。
シリーズ最上位モデルとなる「HUAWEI P20 Pro」はNTTドコモの独占販売となり、SIMフリーとしては販売されませんが、P20とP20 liteはSIMフリーとしても販売されることになりました。
■夏の注目スマホ、ファーウェイのSIMフリー「P20」「P20 lite」 - 高性能ダブルレンズカメラが進化した ■ファーウェイの最新AIスマホ「HUAWEI P20」、SIMフリー版は69,800円 ■「P20 lite」SIMフリー版が6月15日発売、価格は税別31,980円 ■NTTドコモ、Leicaトリプルカメラの「P20 Pro」を6月15日発売 |
P20は、デュアルカメラを採用したカメラ機能が特徴的なスマートフォンです。著名なドイツのカメラメーカー、ライカが監修したレンズや画像処理によって、高品位な写真が撮影できる点が特徴です。
最上位モデルのP20 Proは、さらに望遠側のレンズを搭載したトリプルカメラが特徴ですが、P20はRGBカラーセンサーとモノクロセンサーの2つのセンサーを搭載したデュアルカメラです。
とはいえ、Pシリーズはもともとカラーセンサーとモノクロセンサーのデュアルカメラとライカによる高画質が人気のスマートフォンであり、P20も十分な画質が期待できます。
P20 ProとP20は、センサーサイズも異なります。P20 Proが1/1.7インチと大型なのに対し、P20は1/2.3インチとやや小型。実際はそれほど大きな差のない違いではありますが、それでもセンサーサイズが大きいほうがが、lノイズとダイナミックレンジで有利なのは確かです。厳密に比べれば違いが出るシーンもあるでしょう。
さっと試した限り、通常の撮影ではほとんど差はないようです。ライカ認定のレンズと画像処理は同じ。P20 Proと比べても、画角が3倍になるテレ側レンズがないだけで、画質はおおむね同等といってよさそうです。
カメラの機能も、P20 Proとほとんど変わりません。ドコモ版P20 Proと比べると一部UIが異なっていますが、これはカメラのバージョン違いのせいでしょう。グローバル版のP20 Proと比べても、ドコモ版P20 Proが最新のカメラになっているようです。ドコモ版P20 Proの「夜景モード」が「夜間モード」になっていたり、ISO 102400に対応していなかったりといった違いがありましたが、これはバージョンアップで対応するとしています。
AIによるシーン認識や、連写合成によって手ブレを抑えた夜景撮影ができる「夜間モード」などのカメラ機能も、P20 Proと同様に充実しています。
本体サイズは149.1×70.8×7.65mm、重さは約165gです。P20 Proは155×74×7.9mm、約180gですから、微妙に小さく軽くなっています。この差は意外に大きく、持ちやすさでいえばP20が上でしょう。特に手の小さい人には差が大きく感じると思います。
本体サイズのぶん、ディスプレイサイズもP20 Proの6.1インチに比べて5.8インチとやや小さくなっています。差はそれほど大きくはありませんし、解像度は同じ2,244×1,080ドットとほぼ変わりません。
UIはグローバル版と同じ。P20 Proとも同じで、ファーウェイ端末のユーザーであれば違和感はないでしょう。SoCはP20 Proと同じくKirin 970を採用。メモリは4GB、ストレージは128GBと十分なスペック。3,400mAhの大容量バッテリーも搭載しており、ハードウェアスペックとしてもハイエンドです。
ドコモ版P20 Proに対して優位なのは、DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)に対応し、いずれもVoLTEが利用できる点でしょう。ドコモ版P20 Proは、シングルSIMのみなので、複数のSIMを使いたいときにはP20のほうが有利です。
カラーはミッドナイトブルー、ブラック、ピンクゴールドの3色。ドコモ版P20 Proにはピンクゴールドがないため、ピンクが好きな人には嬉しいところですね。