パーク24はこのほど、ドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」の会員8,540名を対象に、「電気自動車」に関するアンケートを実施した。
まず、「電気自動車の1回充電あたりの航続距離」を認識しているか尋ねたところ、「知らないまたは未回答」が53%で最多に。電気自動車のカタログ等では、1回充電あたりの航続距離は164~400km(JC08モード)が中心となっており、実際の航続距離に近い認識を持っている人は全体の28%にとどまるという結果が得られた。
続いて、「ガソリン車以外のクルマの購入を検討したことがあるか」という質問に対しては、35%が「ある」と回答。前回の調査同様6割以上が「ない」と答えており、全体の傾向に変化は見られなかった。
検討したことがあるクルマとしては、「ディーゼル(軽油)車」が34%で前回同様に最多となったが、スコアは19ポイント減少。一方で、「電気自動車」は前回より5ポイント増加の32%、「プラグインハイブリッド(以下、PHV)」は15ポイント増の31%をマークし、電気自動車とPHVを選択肢に加える人は増加傾向にあることがわかった。
また、「どのようになったら電気自動車を購入するか」を聞いたところ、「価格が手ごろになったら」が43%、次いで「航続距離に不安がなくなったら」「充電ステーションが増えたら」が19%と続き、前回調査とほぼ同様の結果に。
前回同様、電気自動車の購入の決め手は「価格が手ごろ」であることが最多となった。電気自動車メーカーの希望小売価格は200万円以上であるのに対し、今回のアンケートではクルマの購入予算を200万円未満としている人が多く、現時点では価格面において電気自動車を選択肢に加えることが難しい状況にあるのかもしれない。
政府は電気自動車の購入者に対して補助金を交付しているが、普及のためにはさらなる車両価格の低減が求められているようだ。