6月30日公開の映画『パンク侍、斬られて候』の完成披露舞台あいさつが11日、都内で行われ、主演の綾野剛をはじめ、北川景子、東出昌大、染谷将太、浅野忠信、國村隼、豊川悦司、若葉竜也、近藤公園、脚本の宮藤官九郎、石井岳龍監督が出席した。

  • 前列左から東出昌大、北川景子、綾野剛、浅野忠信、染谷将太、後列左から石井岳龍監督、近藤公園、國村隼、豊川悦司、若葉竜也、宮藤官九郎

芥川賞作家・町田康が2004年に発表した同名小説を人気脚本家の宮藤官九郎が脚色した脚本を石井岳龍監督が映画化した本作。江戸時代を舞台に、主演の綾野剛扮する浪人・掛十之進とその周囲の騒動を描く。

本作のタイトルにちなみ、パンクの代表曲とも言えるセックス・ピストルズの「アナーキー・イン・ザ・UK」に乗せて登場したキャスト陣。主演の綾野は「メインキャストは12人ですが、一人ひとりのパンク精神を持ち込んだのが、この作品の持ち味です」とアピールし、共演した北川について「お美しいイメージですが、ご自身がパンク精神を非常に持っている方。紅一点ではありましたが、我々と対等の関係を持って作品を1ミリでもよくしようとする考えが伝わってきました。ろん(北川が演じた役名)という役は北川さん以外あり得ないですね」と絶賛。対する北川は「猿がすごく可愛かったんです。猿を抱くシーンがあるんですけど、猿がこんなに可愛いんだ! と思ってビックリして癒やされました。パンクな映画ですが、女性は猿に響くというか女性は猿に癒やされると思います」と振り返ると、横にいた綾野は「猿は女性に響くって名言ですね。素晴らしいです!」と称賛していた。

そんな本作を一言で表現するなら? 質問に「宣伝不可能」と書き記した綾野は「正直、本当に困っています。言葉で説明できることですべてが解決するのであれば素晴らしい映画だと考えると、こういうことが本来あるべき姿だなと感じています」と回答。「破壊的でポップなアート」と書いた北川は「今読むとよく分からないですね(笑)」と苦笑いも「多分、出来上がった映画を見た日に書いたと思うんですが、すごく爆発していると思ったんです。私の一番のお気に入りのシーンが花火のシーンで、そこが芸術的で美しかったので、そこをイメージしながらこのワードを書きました」と説明していた。映画『パンク侍、斬られて候』は、6月30日より全国公開。