多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『子どもが自分の許可なくLINEスタンプを購入していました。一体どうやって?』という質問に答えます。

***

ははあ、それは「ポイントを集めて買った」のでしょうね。LINEには「LINEポイント」というポイントプログラムがあり、LINEの各種サービスやリアル店舗などで貯めることができます。1ポイント1円相当の価値があり、コツコツ貯めればスタンプを購入できるくらいにはなります。LINEポイントで購入する場合は保護者の同意が求められないため、子ども単独で購入したことの説明がつきます。

LINEポイントを貯めるには、「LINEポイント」を友だちに追加したうえで、LINEと提携したクレジットカード(LINE Payカード)で買い物をするか、インセンティブ付き広告(リワード広告)を利用します。お子さんということですから、LINEスタンプの原資となったのはおそらく後者でしょう。

リワード広告にはいろいろな種類があり、企業の公式アカウントの友だち追加、アプリのインストール、オンラインサービスの登録、そして広告動画の視聴が大半を占めます。1回につきもらえるポイントには幅があり、商品購入では数百ポイントもらえる案件が少なくありませんが、クレジットカードを使えないお子さんは広告動画を見て貯めたと考えられます。動画視聴でもらえるのは、2ポイント程度が多いようです。

ということは、50ポイントのスタンプを購入するためには数十回もの広告動画を再生しなければならないわけで、保護者としては微妙な気分になるのも無理はありません。仮に1本30秒として20回、広告案件を探す時間を含めると最低でも10分以上の時間を費やして手に入るのはスタンプ1つ……定期試験前だというのに一体何をやっているのだ、努力するところが違うだろう、そう言いたくもなります。

LINEのスタンプショップには楽しげなスタンプが日々追加されていますし、付き合わされて眺めるこちらも欲しくなるほどです。ねだられるままに買い与えるわけにはいきませんが、たまにだったら……100ポイントくらいだったらいいかな……などと考えてしまう筆者は、恥ずかしながら親バカの類いなのかもしれません。

  • クレジットカードを使えない子どもが知らぬ間にスタンプを購入していた、その理由は……