エアバスとボンバルディアは6月8日(アムステルダム/モントリオール時間)、規制に対する必要な全ての承認を得て、エアバス、ボンバルディア、ケベック州投資公社(IQ)によるCシリーズプログラムのパートナーシップが、7月1日に成立することを発表した。3社体制の下でCシリーズの可能性を高め、顧客やサプライヤ、従業員、株主、コミュニティに大きな新しい価値を提供する。
今回の成立により、2017年10月の発表通り、エアバスは「C Series Aircraft Limited Partnership」(CSALP)の株式を過半数取得する。これまでボンバルディアとIQが結んでいたパートナーシップに、エアバスのグローバルな活動範囲と規模、調達、販売、マーケティング、製造に関する専門知識が結合する。なお、本社および首脳陣、主要製造ラインはケベック州ミラベルに置かれ、従業員と契約社員はおよそ2,200人となる。
前回発表した通り、ボンバルディアはCSALPに対する既存の出資計画を維持する。ボンバルディアは、必要時にはCSALPの資金不足に対して出資し、2018年後半には最大2億2,500万ドル、2019年には最大3億5,000万ドル、その後2年で最大合計3億5,000万ドルの資金を提供する。
これは、CSALPの累積年間配当率2%で議決権のない株式を考慮している。その期間の超過不足分は、CSALPのクラスA株主が共有する。エアバスは7月1日からCSALPを統合し、財務状況の詳細は2018年後半に提供する予定となっている。
Cシリーズは2017年に17機を納入し、2018年はその納入数を倍増させる予定となっている。エアバスの高い製造能力によって製造効率性を向上させることで、Cシリーズプログラムは引き続き、生産機数の増加に取り組む。
Cシリーズの運航実績と今回のパートナーシップ成立により、Cシリーズに対するさらなる需要が見込まれ、米国の顧客に対する第2の最終組立ラインがアラバマ州に設置される予定。また、今後20年で6,000機以上の新造機需要が予測される100-150席装備の航空機2機種を統合する。