モトローラ・モビリティ・ジャパンは7日、SIMフリーのAndroidスマホ「moto g6 plus」「moto g6」「moto e5」を発表しました。各モデルとも、国内の全キャリアに対応しています。発売日は6月8日で、価格は18,500円から(税別、以下同)。インパクトたっぷりの価格が目をひく新スマホ、発表会の様子をお伝えします。

  • モトローラ「moto g6 plus」「moto g6」「moto e5」発表会

    モトローラ・モビリティ・ジャパンのSIMフリー端末「moto g6 plus」「moto g6」「moto e5」が6月8日から発売されます

機能充実! moto gシリーズ

まずは、新端末の概要から紹介していきましょう。ミドルレンジのmoto g6 plusおよびmoto g6は、moto gファミリーの第6世代モデル。姉妹機とあって、機能や仕様には共通する部分が多く見られます。主にディスプレイサイズ、プロセッサ、メモリ、バッテリー容量が異なっています。

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    姉妹機のmoto g6 plus(左)とmoto g6(右)

5.9インチのmoto g6 plusは、最近のスマホのトレンドとなっている細長い(アスペクト比18:9)FHD+ Max Visionディスプレイを搭載。背面は3Dガラスで、スタイリッシュな印象です。カメラ周りが突起しているデザインには「モトローラらしさ」も感じられます。

一方で。moto g6は5.7インチの端末。並べてみても、両モデルのサイズ感はほぼ同等でした(カタログの上では高さ6mm、幅3mm、重量2.5g程度の差しかありません)。

  • モトローラ「moto g6 plus」「moto g6」「moto e5」発表会
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    5.9インチのMax Visionディスプレイを搭載。表面には傷つきにくく美しいCORNING GORILLA GLASSを採用。本体カラーはディープインディゴを用意

メインカメラは1,200万画素+500万画素のデュアルカメラを採用。バーコードおよびQRコードリーダー機能、物体認証やランドマーク認証による情報取得、顔認証機能など、インテリジェントな機能も新搭載しました。また、インカメラにもLEDフラッシュを備えた1,600万画素カメラを搭載。セルフィー撮影に役立ちます。

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    カメラのUI。moto g6 plusはF値1.7、ピクセルサイズ1.4μmのレンズによって暗所撮影も大丈夫。スポットカラーでは、指定した色合いのみをカラーで撮影できます

会場の実機では、様々なカメラ機能を試すことができました。例えばスポットカラーでは、指定した色合いだけを残して、ほかをモノクロで撮影できます。映画のワンシーンのような、印象深い写真も簡単に撮れそうです。

人物の顔にメガネやひげなどをつけて遊べるフェースフィルターは、静止画と動画の両方に対応。自撮りの楽しさを広げます。3Dデプスセンサーにより、画像の背景をぼかすことも可能。会場には、moto g6 plusで撮影された鮮明なポートレートが紹介されていました。このほか、タイムラプスモードも標準搭載されています。

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    フェースフィルターは静止画と動画に対応。鮮明なポートレートの作例では、ボケ味がよい雰囲気を出しています

moto g6 plusおよびmoto g6には、ソフトウェアとセンサーを組み合わせた独自機能「motoエクスペリエンス」があります。手首をひねってカメラ起動、振り下ろしてライト点灯、指紋認証センサー上でフリック操作できる「ワンボタンナビ」など、より直観的にスマホを操作できるMotoアクション機能が便利です。

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    3.5mmイヤホンジャック、USB Type-Cコネクタを搭載。SIMカード×2枚とmicro SDカード×1枚を同時に収納できる仕様

インタフェースについては、両モデルとも3.5mmイヤホンジャックとUSB Type-Cコネクタを備えています。デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)に対応しており、SIMカード×2枚とmicro SDカード×1枚を同時に収納できるSIMスロットを搭載していました。バッテリー容量はmoto g6 plusが3,200mAh、moto g6が3,000mAhで、ともに数分の充電で長時間の駆動が可能なTurbo Power充電器が同梱されます。

コスパ高い!moto e5が初上陸

ミドルレンジのmoto gシリーズに対して、価格を抑えたエントリーモデルとして展開されるのが、moto eシリーズ。日本国内では初登場。エントリーとはいえ、moto e5には終日駆動可能な4,000mAhの大容量バッテリー、背面指紋認証、18:9 Max Visionディスプレイ(サイズは5.7インチ)が搭載されており、デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)にも対応するなど、充実した性能・機能です。カラバリはフラッシュグレーとファインゴールドの2色をラインナップします。

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    5.7インチのmoto e5。カラバリはフラッシュグレーとファインゴールドの2色。背面の「M」のロゴマークで指紋認証します

端末の上端には3.5mmイヤホンジャックを設けており、底面のインタフェースはマイクロUSB(Type-B)で、高速充電器が同梱されます。上記のmoto gシリーズと同様に、SIMスロット×2基とmicro SDスロットからなる3スロット設計です。

  • モトローラ「moto g6 plus」「moto g6」「moto e5」発表会
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    3.5mmイヤホンジャック、マイクロUSB(Type-B)コネクタを搭載。3スロット設計を採用しています

最後に、価格と発売日をまとめました。今回の3モデルは1~3万円台。特にmoto e5のコストパフォーマンスのよさが際立ちます。

  • moto g6 plus : 38,800円(2018年6月8日発売予定)
  • moto g6 : 28,800円(2018年6月8日発売予定)
  • moto e5 : 18,500円(2018年6月8日発売予定)
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    moto g6 plus、moto g6、moto e5の機能と仕様

ハイエンドモデルも出る?

発表会には、モトローラ・モビリティ・ジャパン代表取締役社長のダニー・アダモポウロス氏と、同社プロダクトマネージャーの島田日登美氏が登壇して記者の質問に回答しました。

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    モトローラ・モビリティ・ジャパン代表取締役社長のダニー・アダモポウロス氏(左)と、同社プロダクトマネージャーの島田日登美氏(右)

折しもこの日、グローバルではMoto Zシリーズの最新モデル「Moto Z3 Play」が発表されました。moto g、moto eシリーズのほかにも、まだ新製品は発表されるのでしょうか。これについて、ダニー氏は「ハイエンドモデルなど、追加の製品は今四半期の後半には発表したい」と答えました。

エントリー、ミッドレンジ、ハイエンドモデルそれぞれで、どのくらいの販売数を想定しているのでしょうか。これについては「販売目標の数字は公表できないが、e、gの両シリーズでバランスよく新規のお客さまを獲得していきたい。どちらも予算は抑えつつも、製品の価値を重視しているSIMフリー市場のお客さまにマッチするモデル。MVNO市場にも踏み込んでいける」と述べます。

2万円台のスマホとなると、ファーウェイなどがライバルメーカーになってきます。これについて販売戦略を尋ねると「競合他社についてはコメントできないが、お客さまに大きな価値を感じてもらうことが重要と考えている。品質の高い製品を出し、最善のユーザー体験を提供できたら。競争はウェルカムです」と笑顔を見せていました。

また、島田氏は「2年前にMoto G4 Plusを発表したときは35,800円。当時は格安スマホなのに高いといわれていた。しかしITリテラシーがあり、自分なりの価値判断で選べるお客さまには大変好評だった。いま、市場のトレンドはハイエンドに向かっている。昨今、SIMフリー端末のマーケットは競争が激しいけれど、戦略はぶれていないと感じている」と話していました。