これまで多くの企業で禁止されてきた副業/兼業。働き方改革の推進により解禁の動きが広がり、今年は「副業元年」になるとも言われている。そこで今回は、マイナビニュース会員のうち会社員の男女504名を対象に「副業/兼業」に関するアンケートを実施した。
Q.あなたの職場は副業/兼業を許可されていますか?
はい 40.7%
いいえ 59.3%
Q.(「はい」と答えた方)副業/兼業をしていますか?
している 59.0%
していない 41.0%
職場で副業/兼業が「許可されている」と答えた人は4割を超え、そのうち実際に副業/兼業をしている人は6割近くいることが分かった。ソフトバンクやコニカミノルタ、新生銀行、セガサミーホールディングスなど、近年、大手企業が続々副業を解禁・容認していることから、今後も副業を解禁する企業が増え"副業ブーム"が加速すると見られている。
Q.(「副業/兼業をしている」と答えた方)どのような副業/兼業をしていますか?
- 「賃貸住宅経営」(49歳男性/その他電気・電子関連/技能工・運輸・設備関連)
- 「自宅でできる書類の作成や添削、テストの採点など」(38歳男性/その他/事務・企画・経営関連)
- 「株式投資」(33歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/事務・企画・経営関連)
- 「早朝のコンビニ店員」(45歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)
- 「インターネットの記事作成」(50歳男性/その他電気・電子関連/技能工・運輸・設備関連)
- 「パソコンでDM作成、農家の出荷手伝いなどのアルバイト」(47歳女性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
- 「ハンドメイドの釣具とアクセサリーの製造販売」(55歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
- 「アンケートサイトでの会場調査に参加し、報酬を得る」(58歳男性/ビル管理・メンテナンス/その他・専業主婦等)
- 「自宅にある不要品をフリーマーケットやオークションなどで売ったり、友人が喫茶店を経営していて、人手が足りない時など月に数回くらいですがお手伝いをしたりしています」(51歳女性/サービス/その他・専業主婦等)
- 「シンクタンクのレポートの下地になる経済データの収集とまとめの仕事を受託している」(57歳男性/その他金融/営業関連)
副業/兼業をしていると答えた59.0%(121名)に、どのようなことをしているのか尋ねたところ、「アフィリエイト」や「ライター」など、自宅でパソコンを使って副業している人が多く、自宅にある不要品をネットオークションに出品し稼いでいるという人も。パソコン1台あれば取り組めるビジネスなので、副業の中でも始めやすいのかもしれない。
また、アパートやマンションなど賃貸住宅の経営や、駐車場経営をしているという人も。利用者がいれば毎月安定した収入が得られるため、副業としては人気が高いようだ。他にも、休日にアルバイトをしている人や、針仕事の内職、YouTuberとして活動する人など様々だった。
Q.(「副業/兼業をしていない」と答えた方)副業/兼業をしていない理由を教えてください
時間がないから
- 「家で家事が溜まっていて、時間が足りない」(57歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
- 「子供が小さいため、安定した時間を確保することが難しい」(31歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
- 「仕事が忙しくて残業休日出勤が多く、副業している時間がない」(45歳男性/鉱業・金属製品・鉄鋼/技能工・運輸・設備関連)
- 「プライベートで打ち込んでいる趣味があり、時間が設けられない」(53歳男性/広告・出版・印刷/営業関連)
やりたくないから
- 「そんなに働きたくないから」(50歳男性/物流・倉庫/その他・専業主婦等)
- 「ダブルワークはしんどいからやりたくない」(50歳女性/サービス/その他・専業主婦等)
お金に困っていないから
- 「お金があるからです」(46歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)
- 「お金に特別困っているわけではないから」(29歳女性/専門店/販売・サービス関連)
その他
- 「働くための登録が面倒くさいから」(26歳女性/官公庁/事務・企画・経営関連)
- 「やり方がわからないので」(38歳男性/輸送用機器/技能工・運輸・設備関連)
- 「ダブルワーク先がなかなか見つからない(条件にマッチした仕事がない)から」(41歳女性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
副業/兼業を「していない」と答えた84名にその理由を尋ねたところ、最も多かったのは「時間がない」というもので、「本業が忙しい」「時間的な余裕がない」といった声があがった。休日は体を休めたり、プライベートを楽しむ時間に当てたいという人もいるようだ。
また、やりたいと思いつつも「何をしていいのか分からない」「なかなか踏み出せない」「スキルがない」といった悩みを持つ人もいた。ネットの普及により気軽に始められる副業は増えているが、興味はあるが踏み出せない、ハードルが高いという人もまだまだいるのが現状のようだ。
調査時期: 2018年5月25日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 504名
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません