MSIのブースで来場者の注目を集めていたのは、なんと19フェーズもの電源回路を搭載するというウルトラハイエンド仕様のX399マザーボード「MEG X399 Creation」。細かい仕様はまだ公開されていなかったが、AMDのRyzen Threadripperに対応し、レンダリング等を行うクリエイター向けのモデルになっているという。

  • これが「MEG X399 Creation」。ATXより幅広に見えるので、E-ATXだろう

  • CPUとメモリの上の方に、電源回路を実装。大型ヒートシンクも搭載した

基板上には、LEDを内蔵した大型ヒートシンクを配置。この下にM.2スロットが3つ用意されており、効率よく冷却することができる。また、M.2スロットを4つ増設できる拡張カードも開発中で(別売予定)、これを使えば、合計7つのM.2の利用が可能だ。この拡張カードには大型クーラーが搭載されており、発熱による性能低下を抑えられる。

  • 拡張カード上にはM.2スロットが縦に並ぶので、やや高さがある

  • グラフィックスカードのような2スロット厚クーラーを搭載する

拡張スロットは、PCI Express x16が4つと、x1が1つ。ただ、4つのx16スロットのうちの1つだけスロット間隔が空いておらず、2スロット厚グラフィックスカードの4枚刺しはできない。これは、通常より少しだけメモリ位置が下がっていて、1スロット目の場所まで使ってしまっているためだろう。

ネットワークは、Intel製のGbE×2と、無線LANを搭載。そのほか、基板上にはPWMファンポートが10カ所用意されており、細かい冷却の制御が可能だ。クリエイターだけでなく、ゲーミング用途にも適していると言えるだろう。発売は7月中旬の予定。価格については、「GODLIKEと同程度になる」とのことだった。

  • ヒートシンクはかなり大きい。この下にM.2スロットが隠れている

  • バックパネルのインタフェース。CMOSクリアボタンも用意されている