2018年6月6日、台北で開催されているCOMPUTEX会場近くのホテルにおいて、インテルのRobert J. topol氏(General manager, 5G advanced technologies, Next Generation and Standards Group)が、5G/AI/ドローンに関する同社の最新の取り組みについてのブリーフィングを行った。
同氏が5Gに取り組んで3年が経過したそうだ。当然、韓国・平昌での冬季オリンピックにもかかわり、インテルのAI、5G、ドローンを率いてきた。平昌五輪の開会式では、多数のドローンが夜空にロゴを描き出すショーを展開。競技のライブビューイングなども5Gで行った。2020年の東京オリンピック、その次の北京オリンピックも想定して5G/AI/ドローンに取り組む。
省電力がプロセッサからディスプレイに主眼を置かなければならない時代となり、インテルプラットフォームはバッテリ駆動時間の延長のために、新たなディスプレイテクノロジを提案している。PCを取り巻くさまざまな要素の再定義が行われる中で、Always Connected PCも4G LTEの次にくるものとして、すでに5Gを視野に入れ、2019年の後半には対応PCが登場するのだという。
5GとAIの良好な関係
PCにとって、5Gは最初のブロードバンド広域ネットワークであるともいう。遅延の低さはたぶんAIと相性がよいともいう。そしてドローンが輸送や配送に使われるようになり、ワイヤレスネットワークに頼ろうとすると、当然、それを5Gネットワークが支援することになる。つまり、AIと5Gテクノロジーがドローンの利用シーンを拡張し、加速するというわけだ。
インテルはエンドツーエンドで5Gにかかわる企業であり、ポストスマートフォンの時代に、5Gはもっとわれわれの身近な存在になると同氏はアピールする。これは過去の通信インフラとは確実に違う存在感を持っている通信手段であると同氏。
複雑化するドローンの制御、本当に必要なものは
今、操縦者と操縦される側が1:1で行われているドローン操縦は、1:多のコントロールになる。つまるところは空港の管制等のようなものだ。そしてその次は無人トラフィックマネジメントが行われるようになる。当然、複雑化するコントロールが求められる。そんな中で何が必要とされるのか。そして変えなければならないものはないのか。
古いレギュレーションは再考されなければならないと同氏。インテルは5Gという新たな接続性をフル活用するためのビルディングブロックをことごく提供する企業として、これまでとは異なるアプローチを見せてくれそうだ。それはインターネットを構成するビルディングブロックを提供する企業になり、大きな成長の兆しを感じたときのインテルを思い出させもする。