エアバスは現地時間の6月6日、同社の次世代大型輸送機「Beluga XL(ベルーガXL)」の地上振動試験(GTV)を実施した。ベルーガXLは2018年夏に初飛行を予定している。
地上振動試験は8日間かけて実施。数百もの加速度計を使用し、突風状態での飛行・着陸など、機体の動的挙動を測定した。
ベルーガXLは、同社の最新飛行機であるA350 XWBをはじめとするの各種飛行機の増産を目指し、工場間の輸送能力を高めるために計画されたもの。A330-200貨物機をベースに、エンジンはロールスロイスのトレント700を装備している。
現行のベルーガと比べて6m長く、また、幅は1m広くなり、ペイロードは6t増加する。これにより、ベルーガXLはA350 XWBの左右の主翼を同時に輸送できるようになる。ベルーガXLは計5機の製造を予定しており、この5機により同社の輸送力は30%向上するという。