首都高速道路と日本スマートドライバー機構は6日、梅雨時期に増加する雨天時の事故防止対策として各種取組みを実施すると発表した。タクシー会社を中心に企業とも連携し、より多くのドライバーに対して注意喚起を行う。
首都高速道路では、雨天時に晴天時の約4倍の交通事故が発生していることを受け、雨天時の交通事故防止対策強化の一環として、さまざまな方法で雨天時の交通事故防止を呼びかける。必要に応じて道路パトロールカーを増やすなどパトロール体制も強化する。あわせて日本スマートドライバー機構と連携した事故防止キャンペーン「Rain Smart Driver2018」を展開する。
「Rain Smart Driver2018」は、雨天時に高まる交通事故のリスクを発信することで、事故削減をめざすウェブキャンペーン。芒種(暦の上の梅雨入り)から梅雨明けまでの約2カ月間(6月6日から7月31日まで)、「雨の日は事故4倍! 施設接触事故は12倍!」(2017年首都高速道路調べ)などのメッセージやデータとともに「梅雨時期に実践して事故を防止するナレッジ 4 SAFE」をウェブやSNSを中心に発信し、雨の日の交通事故削減をめざす。
「ナレッジ 4 SAFE」とは、梅雨時期の運転にとくに意識したいスマートドライバー流のナレッジ(知識)をまとめたもので、雨が降ったら「スピードを落としてみる」「車間距離を意識してみる」「エアコンを噴かしてみる」「車の点検をしてみる」といった4つの注意点を呼びかけている。
「Rain Smart Driver2018」キャンペーン期間中、タクシー会社の東京無線とコラボし、雨の日の交通事故ゼロを願うピンクチェックのてるてる坊主「(事故が)へるへる坊主」を東京無線タクシー約400台の車両に設置。へるへる坊主を目にした人が「雨の日の運転はとくに気をつけよう」と思うきっかけを増やす交通安全アクションとする。