是枝裕和監督が6日、都内の日本外国特派員協会で行った映画『万引き家族』(6月8日公開)の記者会見で、次回作について言及した。
同作で脚本、編集も担当した是枝監督は、第71回カンヌ国際映画祭で最高賞となるパルム・ドールを受賞。日本人監督作品としては、1997年の今村昌平監督「うなぎ」以来21年ぶりの快挙となり、この日も多くの記者が駆けつけた。
中には、「新しい企画が立ち上がりつつある」「欧州で撮影」など某メディアの記事にあった次回作情報の事実確認を求める記者も。是枝監督は、「あのー……そうですか」と苦笑し、「正式発表をする前の段階なのに、なぜかいろんなところから情報が漏れている。どこまでしゃべっていのかわからないんですが、主にフランスの役者さんたちと、秋に映画を撮ろうということになっています」と概ね事実であることを渋々認めた。
さらに、「6月終わりぐらいからパリに渡って、いろいろ準備をはじめる流れにはなっています」と具体的な日程も報告。「よく分からないんですよね。まだ全然発表していないのに、キャストのギャラまで載っているという状況で(笑)。ちょっとびっくりしています」とボヤいて笑いを誘い、「なので、このぐらいで勘弁してください。たぶん来月ぐらいにはきちんと制作発表を開くつもりでおります」と呼び掛けていた。