一般社団法人日本ビジネスメール協会は6月5日、「ビジネスメール実態調査2018」の結果を発表した。調査は4月2日~5月1日、仕事でメールを使っている2,917人を対象にインターネットで行われた。

  • ビジネスメール、いつまでに返信がこないと遅いと感じるか

    「ビジネスメール、いつまでに返信がこないと遅いと感じるか」

調査の結果、仕事で使っている主なコミュニケーションの手段の第1位は「メール」(96.5%)だった。メールの送受信には約半数が「パソコン」(94.2%)と「スマートフォン(iPhoneなど)」(52.8%)を使用していた。

仕事で1日に送信するメールの平均は「11.59通」、受信は「34.30通」。役職が高くなるにつれて送受信数が増加傾向にあった。メールを確認する頻度は「1日に10回以上」(43.74%)、メール1通作成するのにかかる平均時間は「5分」(36.9%)が最多に。

3割「1日以内に返信がこないと遅い」

返信がこないと遅いと感じるのは「1日(24時間)以内」(34.0%)が最も多く、「2日(48時間)以内」(17.2%)、「1時間以内」(9.53%)と続く。1日よりも長く待てる人は4分の1しかおらず、2日よりも長く待てるのは7%程度だった。

自分のメールに対して何らかの不安を抱いている人は7割を超え、「正しく伝わるか」(66.42%)という不安が最も多い。また、37.26%の人が過去一年間に仕事でメールの失敗をしたことがあり、失敗の第1位は「添付ファイルの付け忘れ」(41.6%)だった。

受信したメールについて、半数を超える人が失敗を見付けており、失敗の第1位は「誤字や脱字」(48.83%)。役職者はメールの間違いに気付きやすい傾向にあった。

不快なメール・うまいメール

さらに、4割を超える人が受信したメールについて「不快に感じたことがある」と回答。不快に感じた内容は「質問に答えていない」(36.7%)、「文章が失礼」(26.9%)、「文章が曖昧」(23.8%)、「文章が攻撃的」(23.45%)、「必要な情報が足りない」(21.1%)と続き、上位は文章に関わるものがほぼ独占していた。

ビジネスメールが上手いと感じた内容は、「文章が簡潔で分かりやすい」(65.5%)、「結論が先に書かれている」(55.6%)、「件名が分かりやすい」(47.7%)、「返信が早い」(43.8%)が上位となった。