キャセイパシフィック航空(拠点: 香港)は6月4日、エアバスA350-1000機の香港へのデリバリーフライトにおいて、バイオ燃料を混合したジェット燃料を使用することを発表した。今回の取り組みを通じて、環境効率性への強い意欲をアピールする。
キャセイパシフィック航空には今後4年間で、A350-1000を20機納入する計画をしており、最初のA350-1000は6月19日にトゥールーズのエアバス工場から出発する予定となっている。また、2018年末までに、さらに7機の納入を予定している。
キャセイパシフィック航空のルパート・ホッグ最高経営責任者(CEO)は、「私たちは、温室効果ガス排出量を減らすために、多くの取り組みの最前線に立っています。2020年からのカーボンニュートラルな成長を達成することは、私たちが真剣に取り組む重要な目標であり、バイオ燃料を使用することが私たちの重要な戦略のひとつです。私たちは、主流となる商業的実現可能性を達するために、バイオ燃料の開発と使用を引き続き支援します」とコメントしている。
キャセイパシフィック航空は、2016年に初めてエアバスA350-900受領した際もバイオ燃料を使用し、バイオ燃料を利用した当時の最長フライトを運航した。これまで納入された22機のデリバリーフライトは、バイオ燃料を10%混合したジェット燃料で運航している。従来のジェット燃料と比較して、バイオ燃料はライフサイクル温室効果ガス排出を最大80%削減することができるという。