日本エアコミューター(JAC)とAvions De Transport Regional G.I.E(ATR)は6月5日、すでにJACが発注しているATR42-600の内、1機をATR72-600に発注変更することを発表した。今回の変更により、日本に初めてATR72が納入されることになる。

  • 今回変更されたATR72-600は2018年末までに引き渡される予定

    今回変更されたATR72-600は2018年末までに引き渡される予定

JACとATRはこれまで9機のATR42-600を確定発注する契約を締結しており、2017年1月にATR42-600の初号機が導入され、現在は同型機4機を運航している。今回変更されたATR72-600は2018年末までに引き渡される予定となっている。JACのATR42-600の座席数は48席だが、今回導入が決まったATR72-600は座席数70席を予定している。

JAC代表取締役社長の加藤洋樹氏は、「ATR42-600は、当社の運航環境に非常に適した機材で、快適性においてもお客様の評判も良く、同機を導入した結果に大変満足しています。現在発注している機体のうちの1機をATR72-600へ発注変更することで、両モデルの共通性を生かしながら、一座席あたりの運航コストを削減することが可能となり、特に観光やビジネスのお客様の多い路線においてより効率的な運用が実現できることで、就航地域社会に貢献できると確信しております」とコメントしている。

また、ATR最高経営責任者のクリスチャン・シェーラー氏は、「日本にATR72-600が導入されることとなりましたが、これはATR機ファミリーが低コストで新たなビジネスチャンスを創出、拡大するのに適した機体であることを示すものだと考えます。JACへのATR42-600初号機の導入から1年以上経ち、運航の多様性およびコスト効率の高さといったメリットを実感していただけていると思います。JACは素晴らしい旅行体験を乗客の皆様に提供するお手本であり続けると同時に、日本における地域航空の需要の高まりに応えてくれるでしょう」とコメントしている。