PGF生命はこのほど、「2018年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」の結果を明らかにした。同調査は4月16日~23日、今年還暦を迎える1958年生まれの男女2,000名を対象にインターネットで実施したもの。
還暦を迎える実感について尋ねたところ、合計で72.7%が「還暦を迎えるという実感が非常にわかない」または「実感がややわかない」と回答した。男女別に見ると、男性70.1%、女性75.7%が「実感がわかない」と答えており、女性の方が還暦を実感していない人が多いことがわかった。
精神年齢について、自身は何歳相当だと実感しているかを聞くと、「50~54歳相当」(28.2%)が最も多く、「40~44歳相当」(16.8%)、「55~59歳相当」(14.1%)が続いた。平均年齢は45.6歳となっている。
肉体年齢についても尋ねると、最も多い回答は「50~54歳相当」(31.0%)で、平均年齢は54.5歳だった。回答時の実年齢の平均(59.3歳)と比較すると、精神年齢の平均は実年齢より13.7歳若く、肉体年齢の平均は4.8歳若かった。肉体的よりも、精神的な若々しさを感じている人が多いことがわかった。
「今までの60年」を漢字一字で表してもらったところ、1位は「忍」、2位は「楽」、3位は「幸」、4位は「無」、5位は「苦」だった。男性の1位は、「いつも仕事優先で我慢していた」といった理由で「忍」が選ばれた。女性の1位は「楽」で、その理由としては「いろいろあったが今は楽しい」などだった。
60歳以降の自分の人生で不安に思うことを聞くと、最も多い回答は「収入の減少(60歳以降の雇用形態の変更など)」(57.9%)だった。2位は「年金制度の崩壊」(54.7%)、3位は「身体能力の低下(体の病気や寝たきりなど)」(53.8%)、4位は「老後貧困・老後破産(老後の資金不安)」となっている。
自分の人生で不安に思うことで「収入の減少」「失業・失職」「年金制度の崩壊」「老後貧困・老後破産」「争続」といった「お金に関する不安」と回答した人の割合は、81.1%だった。さらに、「自分の介護」(38.0%)、「親の介護」(33.9%)といった介護の問題を不安視する人も3人に1人以上いることが明らかとなった。