俳優の椎名桔平が主演を務めるWOWOW『連続ドラマW 不発弾~ブラックマネーを操る男~』(6月10日スタート 毎週日曜 22:00~)完成披露試写会が4日、都内で行われ、椎名をはじめ、黒木メイサ、宅麻伸、原田知世、奥田瑛二、星野和成監督が出席した。

  • 左から、奥田瑛二、黒木メイサ、椎名桔平、原田知世、宅麻伸

原作は、相場英雄氏による小説。7年間で1,500億円の「不適切会計」が露呈した大手電機メーカーの裏で暗躍するひとりの男と、男を取り巻く人間関係を描いた社会派ヒューマンドラマ。ダークな主人公、金融コンサルタントの古賀遼を椎名が演じている。

古賀を捜査する、警視庁捜査二課・小堀弓子役の黒木は、初のキャリア管理官役に挑戦した。クランクイン前には「素直に言えば、難しいセリフが多すぎる。そういう部分でも不安でしたし、豪華な俳優さんに混ざって役をまっとうできるのか不安だった」と懸念要素も。物語の後半に登場する、古賀と対峙するシーンでは約10ページの長セリフがあり、黒木曰く「すっごい分量」だったという。

対峙シーンについて椎名は「僕を追い込んでくるセリフなんですが、セリフを完璧に覚えてくる。『覚え過ぎじゃない?』っていうくらい僕も焦った。そのくらいモチベーション高い黒木さんでしたね」と演技を絶賛。黒木は、「対峙シーンがあると決まった2、3日前から毎晩古賀さんにうなされて、ずっと古賀さんのことや作品のことを考えている日々だった。なので、撮影が終わってそこから抜け出した解放感がある」と苦笑しながら語った。

椎名は、古賀の内縁の妻・佐知子を演じた原田と意外にも初共演を果たした。原田は役柄上、着物姿での撮影となり、現場を魅了した様子。黒木が「監督と椎名さんが『原田さん、本当にきれいだよねー』って私に言いに来たんですよ」と暴露し、「私も原田さんのきれいさを十分に分かってはいましたが、原田さんに会う前に監督から言われたので、私が原田さん会う前にすごく緊張しちゃった」と恨み節。椎名は「着物姿を見ると…ねぇ、監督?」とすっかりメロメロだった。同ドラマは6月10日午後10時よりWOWOWOプライムにてスタート。全6話で、1話は無料放送される。