俳優・鈴木亮平が主演を務めるNHK大河ドラマ『西郷どん』(毎週日曜 NHK総合20:00~20:45 BSプレミアム18:00~18:45/再放送 土曜13:05~)の第21話「別れの唄」が3日に放送され、平均視聴率が12.0%だったことが3日、分かった(ビデオリサーチ調べ・関東地区)。

  • 西郷どん 二階堂ふみ

    鈴木亮平(左)と二階堂ふみ

本編を休止して4月1日に放送された特別番組で初の1ケタ台となる9.7%を記録した後、13話以降は11~13%の前後を推移。舞台を奄美大島に移した18話は、特別番組の前週に放送された12話以来の14%台となる14.4%に回復したが、19話13.7%、20話12.2%、21話12.0%と下降が続いている。

21話では、吉之助(鈴木亮平)が奄美大島に来てから2年が経ち、愛加那(二階堂ふみ)との間に男子が生まれる。吉之助は「菊太郎」と名付けようとするが、龍佐民(柄本明)は、いつか薩摩に戻る吉之助の子供は「菊次郎」とすべきと説得。そんな中、吉之助に召還命令が下る。愛加那に別れを切り出せない吉之助だったが、一方の愛加那はもう一人子を授かっていることを知る。

愛加那は海へと駆け込み、相手の幸せを祈る島唄「朝花節」を涙ながらに歌う。愛加那を演じた二階堂は、番組公式サイトを通じて、「伝えたかったのは、『あなたを愛しています』ということでした。どうあがいたって別れなくてはいけない状況の中で、やっぱりこの人を愛しているから、幸せを願いたい。旦那さまにも歌ってほしいと促したのは、『あなたも泣いてちゃいけない』っていう思いだったのかもしれません。ここは女性の強さなのかなと思います。あの時間は、今でも思い出しただけで、涙が出そうになりますね」と振り返る。

この「朝花節」は、二階堂の提案によって取り入れられたもの。鈴木にとっても、「決してきれいごとではなく、どうしていいか分からない、切なさがあふれ出しました」と特別なシーンになったが、演出の石塚嘉氏は、「海の中というシチュエーションもあり、カメラマンも照明も音声も衣裳も美術も、とにかく一発勝負」「ドラマというよりも、ドキュメンタリーだったような気がしています」と撮影秘話を明かしている。

『西郷どん』視聴率推移・一覧(ビデオリサーチ調べ・関東地区)