映画『50回目のファーストキス』の公開御礼記念舞台あいさつが3日、東京・新宿のTOHOシネマズ新宿で行われ、山田孝之、長澤まさみ、福田雄一監督が出席した。
公開2日目の6月2日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われた舞台あいさつを皮切りに、2日間で12回の舞台あいさつを行った本作のキャスト陣と福田監督。2日間の最後を飾った同舞台あいさつには、山田孝之と長澤まさみ、そして途中から福田監督が登壇し、この日30歳となった長澤を祝福した。
福田監督から花束を手渡された長澤は「ちょっと目頭が熱くなっちゃいました」と目を潤ませて大喜び。そんな長澤に対して福田監督が「日本男性の希望として生きて欲しいですね。日本の宝ですから、このままで居て欲しいです」とメッセージを送り、山田も「これからも元気で生きてください。長澤さんに関しては、心身とも健康で生きてくれたらそれで十分ですよ」と独特の言い回しで長澤を祝福した。
30歳を迎えた長澤は「もう楽しく生きようと思っています」と新たな歳の目標は自然体を強調。また、山田について「こんなに喋ってくれるとは思いませんでした。昨日は『明日どうしよう?』と思っていたんですけど、今日は途中から安心しました」と安堵したようで、長年山田を知る福田監督も「舞台あいさつが嫌いで一言も喋ったことなく終わったこともあります。そんな時代の山田孝之を見ているから、俺涙が出そう!」と山田の成長に目を丸くしていた。
舞台あいさつ後半では一般客の質問に答えるコーナーも実施。「私はファーストキスを緊張して失敗しました。大好きなゆえに失敗したことは?」という質問に、福田監督は「基本的に好きな人の前にいると失敗するよね」と回答し、それに相槌を打った長澤は「上手くいくことないですよね。私も憧れの人に会うとすごく照れちゃいます。自分が何を喋ったのかも覚えてないし」と答えると、福田監督から「誰? 誰に会ったらテンパった?」と鋭い質問が。すると長澤は「憧れっていうか好きなの。宮崎あおいちゃん! いつもテンパっちゃって、緊張して喋れないんです。他にも緊張する人がいるんですけど、歳の近い人で言うと、宮崎あおいちゃんですね」と告白して山田や福田監督、観客を驚かせた。
本作はハワイのオアフ島を舞台に、事故による後遺症で新しい記憶が1日で消えてしまう短期記憶障害を抱える瑠衣(長澤まさみ)と、そんな彼女に一目惚れした元プレイボーイのツアーコーディネイター大輔(山田孝之)との一生に一度の恋を描いた大人のラブストーリー。山田孝之と長澤まさみが10年ぶりに共演した本作のメガフォンを執ったのが福田雄一監督で、福田監督にとっては初めての本格的なラブストーリーとなる。