ジャーナリストの池上彰氏が、最近大きな話題になっているニュースの数々、そして今さら「知らない」とは恥ずかしくて言えないニュースの数々を分かりやすく解説する『池上彰のニュースそうだったのか!!』。2日(18:56~20:54)の放送では、池上氏が「もうすぐワールドカップだし、ロシアのことやろうよ!」と提案したこともあり、ロシアについて特集した。

  • 池上彰

    池上彰氏 -テレビ朝日提供

テレビ朝日の丹羽敦子プロデューサーは、「池上さんにスポーツのイメージまったくないと思いますが、意外とスポーツもお詳しいんです」と明かす。池上氏は、特に野球好きで大のカープファンであり、鉄人・衣笠祥雄さんが先日亡くなった際には、「国民栄誉賞だよ? 番組でやろうよ」と盛り上がっていたとのことだ。またワールドカップについても、日本戦は毎回見ているらしく、丹羽Pは「よく見る時間あるなぁ、と感心しています」と、本業が多忙であるにもかかわらず、スポーツ観戦する機会も多い池上氏に驚きを隠せない様子だった。

「ロシアは"お隣の国"なんですが、昔のソ連のイメージもあって、あまりよく知らない、と言う方が多いと思います。そこで今回は、『広い』『ウォッカ』『ソ連』『プーチン大統領』といった誰もが知っている10のキーワード・言葉だけで解説していただきました」(丹羽P)。また、番組で1,000人にアンケートを実施したところ、「ロシアと言えば」の第1位になったのが「広い」、2位が「寒い」という結果に。かつてのソ連・ロシアは、「怖い」「何考えているのかわからない」といったイメージが多かったため、池上氏も「隔世の感がある」と感慨深げだったようだ。

丹羽Pは、若い世代が「ボリショイサーカス」を知らないことに、池上氏が驚きを隠せない様子だったと話す。「なんとなく知ってるものだと思ってましたが、打ち合わせの時に若いADたちがポカンとしてて、池上さんも『えー、知らないんだ!!』と。『じゃあ、ロシアンティーってジャム入ってる紅茶も知らない?』と、世代間ギャップの"ドツボ"にはまって苦しんでました」と苦笑いで明かした。

そして番組では、「池上流山手線ゲーム」という企画も実施した。このゲームは、お題について1人1つずつ答えていくというとても単純なゲームだが、丹羽Pによると「実は好評」。「池上さん、毎回アメリカ大統領選挙の取材に何カ月もアメリカに行っているだけあって、アメリカ大統領には本当に詳しいです。大統領について、収録時は放送した5倍くらいの量を解説していただいたんです。初めて来日したフォード元大統領のエピソードや、アイゼンハワー元大統領と岸元総理のゴルフの詳しいエピソードなど……残念ながら割愛させていただきました」(丹羽P)。

この収録日は、米朝首脳会談の中止が初めて報じられた直後で、収録前後や休憩時間には、ゲストから質問攻めにあっていた池上氏。丹羽Pは「その時も『両方にとって会談はメリットが大きいから必ずやりますよ。しかも近い将来』とおっしゃっていたんですが、その通りになりそうですね」と振り返る。

そこで、次回(6月9日18:56~)は、12日に開催予定の米朝首脳会談の行方をテーマに生放送。アメリカと北朝鮮の思惑、中国・ロシアの動きなど、基礎から分かりやすく解説していく。