6月1日に初日を迎えた映画『50回目のファーストキス』の公開記念舞台あいさつが2日、東京・六本木のTOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、山田孝之、長澤まさみ、ムロツヨシ、佐藤二朗、太賀、山崎紘菜、福田雄一監督が出席した。
山田孝之らキャスト陣と福田監督が勢揃いしたこの日の舞台あいさつ。公開を迎えた感想として山田が「とてもうれしくもありますが、みんなで集まることが少なくなるので、寂しくもあります」と語り、福田監督は「ちゃんとしたコメントができるようになったね」と山田の成長に目を丸くする場面も。山田の相手役である長澤は「どっぷり福田組に携わったのが今回初めてだったので、福田組の仲間に入れてもらえてすごく嬉しかったです」と満足げで、「出来上がりを早く皆さんに見てもらいたいと思って、昨日から楽しみにしていました」とこの日が待ちきれない様子だった。
昨年5月にハワイでロケを行った本作。撮影中のエピソードとしてムロが「ホテルにプールがあって、プールサイドで皆さんと飲んでいたんです。そしたらまさみちゃんが水着で来たんですよ! 目のやり場に困るから、男子が一番好きな白いTシャツを着ていました。スタッフさんと見ない振りしてましたが、まさみちゃんがTシャツのままプールに入り、上がった後ろ姿を見ながらいい酒を飲んでいましたね」と明かし、山田も「それは確かに良い思い出でしたね」とムロに同調した。
タイトルの『50回目のファースト』にちなみ、理想のキスのシチュエーションを問われた長澤。福田監督やムロが「プライベートでしょ?」とざわつく中、「特にないですね」と回答した長澤に、福田監督やムロらが「もうちょっとない? こんなキスされたらたまらん! みたいなの。選択制にしよう。唐突キスかあらかじめキスする雰囲気は?」と再質問。すると長澤は「じゃあ唐突! さりげない唐突が良いですね。"来るぞ来るぞ"じゃなくて、スムーズな感じが良いです。衝撃じゃなくて、『ねえねえ』みたいに向いた瞬間にキスされる間が欲しいですね。急に来られるのは野蛮じゃないですか」と回答するも、理解できない男性陣に対して「彗星みたいなのは嫌だ! ってことですよ」と例えて納得させた。 本作はハワイのオアフ島を舞台に、事故による後遺症で新しい記憶が1日で消えてしまう短期記憶障害を抱える瑠衣(長澤まさみ)と、そんな彼女に一目惚れした元プレイボーイのツアーコーディネイター大輔(山田孝之)との一生に一度の恋を描いた大人のラブストーリー。山田孝之と長澤まさみが10年振りに共演した本作のメガフォンを執ったのが福田雄一監督で、福田監督にとっては初めての本格的なラブストーリーとなる。