日本テレビ「金曜ロードSHOW!」では、細田守監督作品『未来のミライ』の公開を記念して、公開当日となる7月20日から2週連続で、スタジオ地図・細田監督作品となる『時をかける少女』(2006年)と『バケモノの子』(2015年)を放送する。
2006年公開の『時をかける少女』以降、監督した4作品すべてが日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞したほか、国内外で多くの映画賞を受賞。最新作となる『未来のミライ』は第71回カンヌ国際映画祭・監督週間にアニメーションで唯一選出され、上映されるなど、細田監督は今や世界から最も注目されるアニメーション映画監督の一人になっている。
第一弾として7月20日(金)よる9時からの放送となる『時をかける少女』は、日本のみならず世界中で高い評価を得た作品で、ある日突然、自在に時を超える能力を身につけた少女は、日常の些細な不満や欲求のために能力を使うようになり……!? 少女のかけがえのない夏……まぶしすぎる一瞬の輝き、大切なことを思い出させてくれるキラキラした感動の物語となっている。
第二弾として7月27日(金)よる9時からの放送となる『バケモノの子』は、細田守監督のNo.1ヒット作で、放送時間を25分拡大して放送。舞台は東京・渋谷とバケモノが暮らす異世界・“渋天街”。孤独な少年・九太と、暴れん坊のバケモノ・熊徹のちょっと変わった「親子の絆」を描く感動の物語となっている。
●細田守監督からのメッセージ
――新作公開のタイミングでこの2本が放送されることについて
『時をかける少女』は少女の懐かしい青春もの、夏の物語です。『バケモノの子』も、夏の少年の冒険もの、ということで、夏休みのはじめに「解放感」と一緒に体験するのにこれ以上ふさわしい映画はないと思います。
『時をかける少女』は公開からもう12年経ちますが、すごく夏らしい映画だし、今見る人にも、恋愛と成長の映画を新鮮に受け止めてほしいですね。若い人が見て新鮮な気持ちになれる映画だと思いますし、学生時代の夏休みに戻った気持ちになれるとも思います。これからの夏休みを楽しく過ごすための始まりとして、ぜひ楽しんでもらえれば嬉しいです。
『バケモノの子』は、大きくヒットして映画館で一番お客さんに見てもらえた作品。夏休みにふさわしいアクション映画だし、少年の冒険物、それも同時に夏らしい、と思います。夏休みの子ども達の気分を代弁して、励まして、盛り上げるような役割を果たせれば嬉しく思います。そういう映画はどの時代も必要だと思いますし、とにかく夏休みの気持ちを盛り上げてほしい、と思っています。
――「未来のミライ」と今回の2作品との共通点については?
今回放送される2作品と『未来のミライ』とは、青空の質感も近いし、ミライちゃんが、真琴(『時をかける少女』主役)みたいにも思えるし、くんちゃん(『未来のミライ』の主役の少年)が九太(『バケモノの子』の主役)みたいになるかもしれないです。実は、そうした共通項もあり、その辺もお楽しみいただければと思います。
――視聴者へのメッセージ
7月のこの時期にアニメーション映画を観るというのは、「これから夏休みがスタートするぞーー!」「楽しいこといっぱいあるぞーー!」っていう感じで盛り上がってほしいです。「自由になれた開放感」……そのくらいの感じで楽しんでいただければ。夏休みの狼煙をあげる……「自分も冒険するぞ!」、「チャレンジするぞ」、と感じてもらえれば。若い人たちを夏休みに向けて盛り上げる二本、になってくれれば最高です。
■「夏のスーパーアニメ祭り」第一弾!
今回、「金曜ロードSHOW!」では、7月8月の2カ月にわたり、大ヒット作品や世界で絶賛された様々なアニメーション映画を次々に放送される。「『未来のミライ』公開記念 2週連続 細田守監督作品」は、その第一弾で、祭りの特別企画や第二弾など、今後の展開にも注目しておきたい。各詳細は公式サイトにて。
『時をかける少女』 (C)「時をかける少女」製作委員会2006
『バケモノの子』 (C)2015 B.B.F.P
『未来のミライ』 (C)2018 スタジオ地図