米Microsoftは5月31日 (現地時間)、Microsoftアカウントのファミリー向け機能のアップデートを発表した。Androidアプリ「Microsoft Launcher」とAndroid用「Microsoft Edge」を通じて、同社のペアレンタルコントロールをAndroidデバイスにも拡大。また小中学生向けのコンテンツを集めた「MSN Kids」を用意した。まだプレビューだが、すでにユーザーへの提供を開始している。
Microsoftアカウントで「Microsoftファミリ」を設定すると、子どもの最近のアクティビティやデバイスの位置情報の確認、コンテンツアクセスの制限といった管理機能を利用できる。
Microsoft Launcherは、MicrosoftのサービスやMicrosoftアカウントが使いやすいようにAndroidデバイスをカスタマイズするユーティリティだ。最新版では、Microsoft Launcherを通じてAndroidスマートフォンで、ファミリに登録した子どもの最も新しい位置情報/時間、子どものデバイスのアクティビティを保護者が確認できる。Android用ブラウザ「Microsoft Edge」はWebサイトの閲覧ブロックをサポートし、ペアレンタルコントロールで保護者が設定したWebサイト・アクセスの許可・不許可がAndroid用Edgeでも機能する。
MSN Kidsは、小学生から中学生の年齢グループをターゲットにキュレーションしたニュースサイトだ。「子どもたちが、楽しく安全に、信頼できる情報を入手して、世界について学べる環境」とMicrosoftは説明している。子どもが興味を持ちやすいようにビジュアルを重視したレイアウトで、Time for Kids、Popular Science、Sports Illustrated for Kids、National Geographic、USA TODAYといったパートナーが提供するニュース記事や動画を並べている。Microsoft Edgeでは、ペンを使ってワードパズルなどに手書きしたり、リーディングアシスタントを利用することが可能だ。
ゲーム機、モバイルデバイス、PC、そしてWebと、子どもにもパーソナルデバイスが広がり、子どもも様々なオンラインコンテンツを活用するようになった。MicrosoftはこれまでWindowsやXboxでファミリー向け機能を提供してきたが、より様々なデバイスやプラットフォーム全体を通じたファミリー体験をデザインすることが、ファミリーを重んじて製品や機能を開発してきた同社の「次のステップ」としている。