あなたが銀行を選ぶ基準は何でしょうか?

銀行口座の利用は普通預金だけだから気にしたことがない、という方もいらっしゃるかとは思いますが、家や会社の最寄りに銀行があることはもちろんのこと、ATM利用手数料の無料回数や、他行振込手数料があげられるでしょう。

  • コンビニATM手数料が無料になるサービスを利用する(画像はイメージ)

コンビニATM利用回数のハードルが低い銀行は?

今や、街の銀行ATMを探すより簡単なのが、コンビニATMを探すことです。しかし、都銀などはコンビニATM手数料を無料にするためのハードルが意外と高いこともあります。

ハードルが低い銀行として挙げられるのは、ネット専業銀行のソニー銀行です。口座を持っているだけで、セブン銀行とイオン銀行のATM入出金手数料が、いつでも何度でも無料です。

他の提携コンビニATMのE.net、ローソンATM、およびゆうちょ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行は月合計4回まで引き出し手数料が無料です。月5回目以降は、108円/回です。

住信SBIネット銀行が導入している「スマートプログラム」は比較的優遇のハードルが低い銀行と言えます。ランク1でも、セブン銀行、イオン銀行、コンビニATMのE.net、ローソンATMが24時間、ゆうちょ銀行、VIEW ALTTEのいずれかのATMの引き出し手数料が月2回まで無料となります。

ランク2になると、月5回の提携ATMの引き出し手数料が無料、他行あての振込手数料無料回数が、月3回に増えます。ランク2になる条件も、20代の利用者、口座開設から6カ月間、預金残高30万円以上、デビットカードの利用が月3万円以上、ロボアドバイザーで10万円以上運用をしているといった比較的優しい条件です。

都市銀行のATM手数料は?

都銀4行(三菱UFJ、みずほ、三井住友、りそな)で、コンビニATM(セブン銀行、E.net、ローソンATM)ATM手数料を無料にするにはどのような条件を満たす必要があるでしょうか。

三菱UFJ銀行の場合、シルバーステージで月2回(給与の受け取り10万円以上/月、預金残高合計が30万円以上など)、プラチナステージ(住宅ローン利用、預金残高が500万円以上など)で月3回のコンビニATM利用手数料が無料になります。

みずほ銀行は、みずほマイレージクラブカード(クレジットカード)に入会することで、イオン銀行ATM利用手数料が何度でも無料、月4回までコンビニATMの利用手数料が無料となります。

三井住友銀行は、SMBCポイントパック契約口座を持っている場合のみ、コンビニATMでの入出金、振込時のATM時間外手数料」(108円/回)や、ATM利用手数料」(108円/回)が月3回まで無料になります。

りそな銀行は、コンビニATMが無料になるプログラムがありませんでした。

新生銀行は無料だった引き出し手数料を一部有料化

新生銀行は、開業以来、ATM引き出し手数料の無料をうたってきた「新生総合口座パワーフレックス」の一部有料化を発表しました。

口座にまとまったお金が入っていなくても、誰でも利用できる便利なサービスだっただけに、残念に思うユーザーも多いかと思います。実施予定は、平成30年10月とのことなので、その後もATM引き出し手数料を無料で使いたい場合は、「新生ステップアッププログラム」の新生ゴールドステージ以上になる必要があります。

ステージ条件は、外貨預金などの所定の運用商品の月間平均残高が30万円以上、円浮遊預金・2週間満期預金・パワー預金の月間平均残高が100万円以上、・プリペイドカードGAICAへのチャージのいずれかひとつをクリアすることです。この条件をクリアすることで、ATM入出金手数料の無料と、インターネットによる他行への振込手数料が月5回まで無料になります。

銀行選びは手数料もチェックしよう

マイナス金利が続く中、手数料のかかる取り引きはできるだけ避けたいものです。ATM利用手数料ひとつとっても、無料にする方法はありますので、生活パターンなどを考えながら銀行選びをするのもお得に生活をする方法と言えるでしょう。

丸山晴美(まるやま はるみ)

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外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している