JR九州は30日、九州新幹線車内で無料Wi-Fiサービス提供に向けた準備を進めると発表した。九州新幹線新大牟田~熊本間で携帯電話のサービスエリアを拡大し、6月26日の始発列車からサービス開始予定であることも発表した。
九州新幹線車内での無料Wi-Fiサービス提供に関して、訪日外国人などのニーズに対応し、「ご自身のスマートフォン等でネット予約や運行情報・観光情報等を取得いただける環境を整備し、快適にご旅行いただけるよう、準備を進めてまいります」とJR九州。同社保有のN700系・800系全車両(計136両)を対象に、今年秋以降、機器を取り付けた編成から順次サービス開始し、2019年度末までに全編成でサービス提供予定とされている。
無料Wi-Fiサービスの利用方法など、詳細についてはサービス開始時までに改めて発表する。なお、新サービスは携帯電話回線を利用して提供予定のため、携帯電話の電波の届かない場所などではサービスを利用できないという。
JR九州は現在、九州新幹線トンネル内の携帯電話サービスエリア拡大や品質改善を目的に、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクと共同でエリア整備を進めている。6月26日始発から九州新幹線新大牟田~熊本間のトンネル9カ所が携帯電話サービスエリアとなり、これにともない博多~新八代間で携帯電話が利用可能に。残る区間のうち、新八代駅から新水俣駅手前まで対策工事を実施中で、今後、順次サービス提供予定としている。