AIRDO(エア・ドゥ)は5月30日、「2018~2020年度 中期経営戦略 ローリングプラン」を発表した。運航乗務員の退職に起因する乗員繰りの都合による撤退・減便となったことを厳粛に受け止め、経営の最優先課題として運航乗務員をはじめとした人財の確保・育成に取り組むと共に、東アジア・東南アジア圏での国際チャーターを検討し、国際線の運航実績・経験を積み重ねることで国際定期便運航の検証をより深める。
エア・ドゥでは、2016年3月に「2015~2018年度中期経営戦略」(中期経営戦略)を策定し、2017年度は「北海道の翼」にふさわしい"オンリーワン"のエアラインを実現する取り組みを展開。安全運航の堅持(創業以来の「事故・重大インシデントゼロ」の継続)に努めると共に、「日本一好感度の高い航空会社」を目指した部門横断的な取り組みにより、定時運航率をはじめとする運航品質の向上、「CS行動指針」の設定による顧客満足度の更なる向上に向けた様々な取り組みを実行してきた。
その一方で、運航乗務員の退職に起因する乗員繰りの都合に伴い、新千歳=広島/岡山線の路線撤退、新千歳=仙台/中部線の減便と路線便数計画を変更せざるを得ない状況となった。そのため、事業の継続的な発展を支える人財の確保・育成に注力するとともに、社員一人ひとりが働き甲斐を感じる企業風土を醸成するため、職場の活性化を推進。また、グローバルな環境や新たな挑戦を勝ち抜くことができるチャレンジングな人財の育成を目指す。
国内線では保有機材を有効活用し、路線需要に合わせた機材投入を行うことで生産基盤の安定化を図る。また、生産量の拡大と収益性の改善に努め、顧客利便性の向上につながるネットワークを維持・構築する。機材計画として、中型機2機の退役時期を延期しつつ、今後の更新機の導入計画、経年機の退役計画を早期に策定する。また、運航の安定化、運航品質向上に資する機材運用を実施する。
商品・サービスにおいては、定時運航率をはじめとする数値目標へのたゆまぬ努力と、顧客セグメントに応じた商品の充実及びサービスの品質向上に努め、戦略的に魅力あるサービスを追求していく。経営目標として、収益性の改善・コスト削減に努めると共に、将来の発展のために適時適切な費用投下を行い、安定的に利益を生み出し、ステークホルダーへ還元できる企業基盤を構築する。